さ ん じ ゅ う ご 。 ページ36
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G｢可愛くないって言われてんぞw｣
周りに聞こえるくらい少し大きな声で笑いながら言うジョージ。
｢ばか、声がでかいわw｣
G｢でも顔もはっきり見えてないのに可愛くないはやばすぎだろw｣
目的の駅に着いたのか降りるぞ。と私の手を握り電車から降りるジョージ。
振り返るとさっきの女性達は恥ずかしそうに下を向いている。
｢ジョージ、あんな言い方良くないよ？｣
G｢やかましいわ、先に喧嘩売ってきたのは向こうだから｣
そう言ったあとにボソッと呟いた。
G｢あと、お前は可愛いから…。｣
ふと握った手はそのまま繋いだまま私達は駅を出た。
ｰｰｰ
どこ行くのかも何も聞かされずに着いたのは少し高そうなイタリアン料理が食べれるレストラン。
｢わぁ〜っ！美味しそう…！！全部食べていいの？｣
G｢おう、コース料理だからむしろ食ってくれw｣
ちゃんとしたレストランに来るなんて初めてで少し緊張しつつ料理を口に運ぶ。
｢うわっ！美味しいっ！！！｣
G｢声でけーわ、ばかw｣
｢だって…！お肉とろける…！｣
G｢幸せそうに食べるな〜w｣
｢めっちゃ幸せっ！｣
みの達に見せてやろ。と笑いながら私にカメラを向け写真を撮るジョージ。
運ばれてくる料理はどれも美味しくて食べる度に笑がこぼれてしまうくらい幸せだった。
｢美味しすぎた｣
G｢どうだ？見直した？w｣
｢ちょっとだけね〜w｣
G｢おいwそこはちゃんと見直せや！w｣
一緒に並んで歩くとジョージがとある変化に気づいた。
G｢てかお前、今日身長高くね？｣
｢あ、厚底のヒール履いてるw｣
G｢嫌がらせか？w｣
とは言ってもまだジョージの方が背は高い。
でも目線が一緒くらいでジョージは少し不機嫌になる。
｢キレないで！｣
G｢キレてはねぇけど、俺の身長考えろ！w｣
そんなジョージも可愛いと思ってしまい、笑って許せてしまう。
ジョージの手をぎゅっと握る。
G｢なんだよw｣
｢あ、ニヤついた！喜んだな？w｣
G｢やかましいわ！wなんなんだよw｣
笑いながら照れるジョージに今の感情をぶつけた。
｢好きだよ、ジョージ。｣
時が止まったみたいにフリーズして歩いていた足を止めるジョージ。
顔を赤くし口元を抑え、子供のような笑顔でよっしゃー！と叫び1人で走るジョージはまるでほんとの子供みたいに見えた。
｢はっw気持ちわるw｣
G｢おい、お前聞こえてるぞww｣
私に近づいてきて何も言わずにぎゅっと抱きしめるジョージ。
ｰｰｰ
さ ん じ ゅ う ろ く 。→←さ ん じ ゅ う よ ん 。
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作者名：葉。 | 作成日時：2018年3月5日 21時
