君の歌に恋をする 4【歌い手】

番外編＊お誕生日おめでとう2 ページ27

そらるside

俺たちはドッキリを仕掛けるために外に出た。
なんのドッキリかって？キラの誕生日おめでとうパーティだよ。

…それはいいんだけど…

ま「キラちゃん…部屋から出てこない…」

呼んでも部屋から出てきません。

やっべ、機嫌でも損ねた？いやでもそんな簡単に怒る奴じゃないし…

体調が優れない、とか？朝全然起きなかったし、それってもしかしてそうゆうこと？

9「どうしようどうしよう、大丈夫だよね？？そんなまさか…倒れてるとかないよね…？？玄関に靴はあるから出かけてないもんね…？？」

96と坂田はあたふたしてる

すると灯油と詩人がため息をついた

灯&詩「…作曲してんだろ」

…たしかに

曲作ってるは可能性としてある…

ヘッドホンして集中してたらたしかに俺らの声なんて聞こえないかも…

灯「あいつ、誕生日祝われたことないから忘れてるぞ、たぶん」

少し目線をそらしてばつが悪そうに灯油は言う。
あの家庭環境で、あいつは生まれたことを祝われたことがないのか。

その言葉を聞いて、みんな口を噤んで下を向いた。
けど、俺だけは違った。

そ「…いい誕生会にしてあげればいいじゃん、呼んでくるからちゃんと準備しときなよ」

そう言って、キラの部屋へと歩き始めた。

さーて、どうするか。

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