8話 ページ9
もちろん『前世の推しで直視できないからです！原作、あわよくば太中の絡みを見ていたいだけなんです！』なんて言えるわけない。太宰さんは頭が良いうえに感覚も鋭い。だからなんとなーく私にその気がないことは分かっているはず…いやそうであってくれ。
「…運命の番だからって、お付き合いする理由にはならないと思うんです。そ、それにほら、私は高校生なんで、太宰さんのようなお方とは釣り合わないっていうか…」
軽率に胸を撃ち抜かれるも、かろうじて理性は保ってる。がんばれ自分。それでも自分の意思とは反してごにょごにょと声量が小さくなっていった。
今考えたにしては至極真っ当な理由だと思う。いくら天文学的な確率で出会った運命の番だとしても、互いの気持ちを無視して番う、というのは間違っていると思う。さあどうだ(ドヤ顔)(でも実際ドチャクソしゅき)
一瞬目を閉じたのち真っ直ぐ私を見つめた。
「なるほど。今すぐにでも君を私のものにして早くその瞳に私以外の男が映ることがないようにしたいのが本音だけど…。たしかにAちゃんの言い分にも一理ある」
よかったよかった。納得してくれたみたい。ちょっとヤンデレちっくなのはスルーの方向で。
「それでも忘れないでくれ。私は君を逃がすつもりはないし、君は私だけのオメガだ。他の男のものになるなんて決して考えないように」
あの日と同じ、恍惚とした表情を浮かべながら片手で私の頬を優しく触った。
私はオメガだが、出すフェロモンの量は他のオメガに比べて少ないうえに、ヒートもさほど辛くない。だるくて風邪かなあと思ったらヒートだった！なんてことがほとんど。だからアルファに反応することはなかったのに。
太宰さんに触れられるとどうにもドキドキして、体が熱くなる。項も心なしかピリピリする。
弱々しくはい、と返事をしたものの、ああこの人からは逃げられないなあと菩薩の如く悟った今日でした。終わり。
唐突に性癖(ヤンデレ)が出ちゃうのやめたい
コメント全部見てます！ありがとうみんな！オメガバース小説の先駆けになれたら嬉しいです！
作者のモチベになるのでまだまだ待ってます！
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クリスタルパワー(プロフ) - 続きくださーい‼︎待ってます‼︎ (2022年6月9日 7時) (
レス) id: 47ef91694a (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!! (2022年1月3日 12時) (レス) @page15 id: eeb0e1af4c (このIDを非表示/違反報告)
世成 - むり、、、好きです、好きすぎます、更新頑張ってください！ (2021年7月29日 18時) (レス) id: fb31e5b43b (このIDを非表示/違反報告)
つめきわに - やばい、、、やばい、、、やばi(((だざさんかっこよ待って死ぬってうん。更新お願いします！！！（スライディング土下座） (2021年6月20日 20時) (レス) id: 8a122b7869 (このIDを非表示/違反報告)
リ - はぁ、、、ダメだよこれ、、、好きすぎる。もう好き。うん。はい。、、、更新頑張ってください！ (2021年4月1日 5時) (レス) id: 60a485a3f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミメット | 作成日時：2019年2月5日 0時
