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「A、Aには草川王子がいることだしさ、」
「？」
「私、明日から彼氏と食べるわ」
放課後帰る準備をしていたら
美香が冷たく言い放った
「へ？」
「ごめん」
「まじ？」
「うん…」
美香は心なしかウキウキした顔をしてる
「…お幸せに…美香カップルに幸あれ…」
「沈みすぎ」
「ってのは冗談だから、大丈夫だよ。ごめんね付き合っててもらって」
「いや私も楽しかったし」
「たまには一緒に食べようね」
「うん」
「それはそうと、私今日…」
「おい、い…」
「ぎゃああああ！！！！」
公衆の面前で犬はまずい！犬は！
傍から見たらどんな性癖してんだって感じだよ！
「俺が直々に迎えに来てやったんだ」
クラス中の視線が集まる
「〜！」
「帰るぞ」
腕を掴まれて教室を出る
「王子！犬って言うのやめて」
「飼い犬に指図される筋合いはねーけど」
「う…」
「つーかお前どうなんだよ。王子呼び気に入らねぇし」
「ご、ごめん」
「A」
「へ？」
「A」
「はい？」
「そう呼んでやる」
「え？」
「A」
「はい」
「返事は？」
「わん」
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作者名：ろく | 作成日時：2017年4月22日 19時
