＊ ページ7
「えー！だれ？！」
「だれなの！？え、事務所内だよね？」
みんなもここぞとばかりに、その相手が誰なのか興味津々。
『あの。王道かもだけど、寺西くんは、結構好きかも。』
「え？・・・・テラ？」
いつも周りにいる男たちではなく、全然関わりもなさそうな人の名前が出るもんだから、みんな少し拍子抜けした。
阿部「あー、でもなんとなくわかるわ。
Aの好きそうなタイプだね。」
渡辺「でも、なんで、テラ？交流あったか？」
『あー、ちょっと喋ったことあるくらいだけど。
たまたま、“ね、がんばるよ。“の弾き語りの練習してて、その声が甘くて、なんか好きだなって。』
Aはふっかの甘い声に弱いから、声が好きという理由でなんとなく寺西は好きだよな、と理解した。
『あと、なんか醸し出してる空気感とかが、ちょっとだけ辰哉君に似てるから。』
そっか、そっか。
なんだかんだ、一周回ってふっかが好きってことね。
目黒「へー、寺西君か。」
『うん。寺西君だったら、なしではないな。』
その言葉を聞いたふっかが静かに立ち上がって、Aの後ろに立つと、Aの耳元に唇を寄せた。
「ふーん。じゃあ、テラと付き合っちゃうの？」
急にふっかがきたから、びっくりして、立ち上がって振り返るA。
『つ、付き合うわけないじゃん！』
「ふーん。でも、テラが言い寄ってきたら、その感じだと案外フラッとそっち行っちゃうんじゃないの？」
『いや、行かない！絶対行かない。辰哉君一筋です。』
「本当？」
『本当！神様に誓って本当！』
必死に否定するAを見て、ニヤニヤするふっか。
「・・・まあ、だからといって俺はAとは付き合わないけどね。年下はナシだし。」
そう言い残すと、また自分のいた場所に戻った。
『えー、誓わせておいて、ひどすぎる！！！！！』
最年長に翻弄される、末っ子
「お前、Aの気持ちに応えてやるつもりないくせに、本当ずるいよな。」
「えー。別に何もずるいことしてなくね？」
「Aの気持ち、弄ぶなよ。」
不憫な末っ子を見守る兄達
「俺は、年下バチバチにありだよ？！」
『さっくん、ありがとう。』
「辛くなったら、俺のところおいでね。」
『そうやって、優しくしてくれんのさっくんだけ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1408人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miku m(プロフ) - お話が更新される度に次はどうなるの？とハラハラしながら読ませてもらってます。今後の展開も楽しみにしてます。 (1時間前) (
レス) @page30 id: 679e65a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - sy615さん» 涙が出るほど感情移入してもらえて嬉しい限りです。私もかなり世界観に没入しながら書くので苦しすぎて息ができないです。笑 でも感想もらえると少し引き戻していただけるので書き進められます！ありがとうございます！ (3時間前) (レス) id: 1b6e5efffe (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - Misakenさん» ありがとうございます！ゆるゆると自分のペースで頑張ろうと思います！！感想もらえると力になるので、本当にありがとうございます。 (3時間前) (レス) id: 1b6e5efffe (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ゆなさん» 楽しみに頑張ってもらえているなんて嬉しい言葉をありがとうございます。わたしもゆるゆるとまた頑張ろうと思います！ (3時間前) (レス) id: 1b6e5efffe (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - lovelove1258さん» 1番楽しみ、と言われるととても嬉しいです！更新できるようにゆるゆると頑張ります！ (3時間前) (レス) id: 1b6e5efffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんりん | 作成日時：2025年7月5日 18時
