海のコック ♀【ONE PIECE】【ロロノア・ゾロ】1

No.44 走馬灯(会話) ページ44

「バカだなお前は...そりゃ知ってるけどよ」

「まぁおれ達だって海のコックだ。一度はその海を夢見たことがあるぜ」

『だろォ！！？おれはいつか必ずその海を探し出すんだ！！』



客船コック見習い サンジュ



「探すっつったってなァサンジュ...」

「伝説は伝説だ。ないモンは探せねェだろ！！」

『あるさ！』

「だいたいな...考えてもみろ。東の海、西の海、北の海、南の海...この四つの海にいる全種類の魚達が住んでる海！
そんな海域が本当にあればそりゃあ、海のコックにとっちゃたまらねえ楽園だろうよ」

「世界中の海の食材がその海に揃ってるんだ。料理人の腕がなるってもんよ！」

「ああ！命掛けてもその海を探す価値はある！！本当にあればな！」

「ありえねェんだよ“オールブルー”なんて奇跡の海は！ちょっと脳みそをひねればわかることだ。おおかたどこぞの夢見るコックが大ボラ吹いたんだろ」


「さあ、バカ話は終わりだ！」

「仕事だ仕事...皿引いて来いサンジュ！片付けるぞ」

『.....』ムスッ...





「あーあ、もったいねーな...こんなに残してくれやがって」

「これなんかほとんど手をつけてねェぞ。自信作だったのに...」

「昨今の客はぜいたくだなおい！！」


『みんなやめろよ！客の残り物なんて...味悪そうな食材も捨てといたぞ！！
食材ならたくさんあるじゃん..二日後には港に着くんだしよ！』

「そういうこと言ってるからおめェはまだ半人前なんだ...おれ達は海のコックって事を忘れるな。海ってのは何が起こるかわからねェ...節約しとくに越したことァねェんだよ」

「どうだい？お前も。ん？」

『いらねェよ！』









ゴオオォォォ___...




キャアアアァァァァ!!



「皆さん落ちついて！落ちついてください！！」

『どうしたんだよ何の騒ぎ！？』

「海賊船だ！！海賊がこの船に向かって来る！！！」

『か...海賊だって！！？』






ゼ「気をつけろ！！」


「はい船長！！！」




クック海賊団船長 “赫足のゼフ”





___この出会いが、サンジュを変える。

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