先生を噛む話。 (ページ11)

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11.アズールの過去ページ11

僕は見返したかった。

グズでノロマなタコ野郎。

そう言った奴らをただ見返してやりたかった。

僕には早く泳げる尾びれはない。

でも、自由に動く10本の手足がある。

腕が2本しかない奴らより5倍多く、魔法陣を書き取りしよう。

魔法陣を書く墨だって、いつでも吐き出せる。

いつか絶対、脳天気な人魚どもを見返してやる！

『あ、ねぇねぇ。タコいるよぉ～』

子フ｢あ、本当だぁ。ねぇタコちゃん、そんな狭いタコ壺に引きこもってなにしてるの？｣

興味本位で近づいてきたこいつらは何を言っても僕から離れていかなかった。

ユニーク魔法を完成させればすぐに僕の仕業だと気づいたしAに至ってはいつものんびりでいいんだと言う。

子ア｢なんで…いつも能天気にのんびりなんです？｣

好奇心で聞いたことだった。

『私にはねぇ、自分のペースで生きていいって知ってるからさぁ～』

アズールはアズールのペースでノロマだって言われても自分の歩幅？に合わせて行けばいいんだよ。と言った。

僕がその言葉でどれだけ救われたかなんて君は知らないだろう。

見返してやりたい気持ちはAに笑っていて欲しいに変わった。

それでもあの頃を思い出せば昔の気持ちは蘇った。