【銀魂】黒髪警察の寵愛

95［名前を呼んで下さい］ ページ5

土方｢望月...なんでお前がここにいんだ｣

A｢土方さんこそ...女の人の上司さんは？｣








しばらく二人の間に沈黙が続いた

Aはやっちまったというように顔を歪めていた

土方はAの頭上に傘を持ってくるとAに対して手を差し伸べた







土方｢ケツ濡れんぞ｣

A｢もうズボンびしょびしょ､パンt((







土方の手を取ったAはハハハと笑うとふざけた様子でそういうので

最後までいい終える前に土方はAの口をペチっと抑えた






土方｢女子がそんなこと言うんじゃありません｣

A｢すいません。｣

土方｢...上司ならもう帰った｣

A｢へー。｣

土方｢テメッ聞いといてそれはねーだろ！｣







土方にくしゃくしゃと濡れた髪を掻き回された

笑いながら｢やめて下さいよ｣というもどこか嬉しそうで

こういうありきたりなやり取りが一番幸せなんだと感じたAであった








土方｢お前さ｣

A｢Aです。｣

土方｢...おま((A｢Aです､Aと呼ばないと返事しません｣








と、突然Aはそんな事を言い出した

意地でも名前で呼ばせる気らしく、一本の傘の下で土方とAはジーッと見つめ合った

フイッと逸らされ土方はイラッとイラつきを覚え始める









土方｢オイ｣









無言。









土方｢...望月さーん｣









興味がないように無視｡









土方｢テメェいい加減にしろよ！｣









まるで拗ねた子供のようにツーンとシカト｡

イライラが最高潮に達したところで土方はお得意の鋭い双眸でAの頬を掴むと

こめかみを引きつらせながら自分の方を向かせた

それにはAもびっくりしているようでAの目は見開かれていた









土方｢...A｣









呼んでくれるとは思ってもいなくダメ元でこういう行動をとったが

まさか本当に名前を口にしてくれるとは...

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