【銀魂】黒髪警察の寵愛

112［馬鹿］ ページ22

沖田｢どうされました｣

？｢すみません、娘を知りませんか？！

町中探したんですけど...いなくて...｣

土方｢...娘？どんな娘さんでしょう？｣







取り乱した様子の女性は涙目で二人に訴えかけた









母｢高校3年生の...銀魂高校に通っている、望月...｣









土方は最後まで母親の話を聞かずに交番を飛び出した

全速力で心当たりのある場所へと向かう








土方｢何やってんだアイツは！！｣















息を切らしながら独り言にしては大きな声で叫ぶ

そうしてAがいることを確認せずに今日二度目の川岸に降り立った｡

土方の嫌な予感は的中。まだAは川の真ん中で何かを探していた。

土方はバシャバシャと無言でAの元まで歩いていくと

Aの腕をがっしり掴んでは無理やり立ち上がらせた｡







土方｢帰んぞ。｣

A｢...嫌です｣

土方｢帰んぞ、A｡｣








Aの手は震えていた。

土方は眉を寄せAの腕を掴む力により力を入れた｡

するとAが小さく今にも消えそうな声で呟いた。








A｢まだ...ボタン見つかってない...｣

土方｢ボタン...？｣







何かがAの中でほどけたようにAの口から言葉がこぼれてきた









A｢土方さんのボタン拾って...

返そうとしたんですけど...落としちゃいました...｣

土方｢んなもん正直に落としたって...｣

A｢怒られるかなーって...もしかしたら嫌われちゃうかもしれないって｣








Aは無理矢理浮かべた笑顔を土方に向けた

そんなにAに土方はたまらず抱き締めた







土方｢こんな冷えるまで探すかよ...こんな季節に川に入るかよ？！

しかもボタンだ？！しょうもない理由で傷負いやがって...

いらん心配してんじゃねーよ！こんな事でお前を...その､...嫌いになったり...しねーし。｣






抱きしめられたAは目を丸くして驚いたが土方の言葉に嬉しくて思わずニヤけてしまい

土方を受け入れるようにAも土方の背中に手を回した








土方｢ニヤけてんじゃねーよ､馬鹿野郎｡｣









土方に抱き上げられAは交番へと移動する







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土方｢お母さん、今日は温かくして風呂に入らせて寝かせてやって下さい｣

母｢本当に御迷惑をおかけしましたッ！！｣






土方の腕の中で眠るAは幸せそうで母は苦笑いを浮かべた

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