【銀魂】黒髪警察の寵愛

110［理解不能］土方side>>2 ページ20

土方side >＞2







土方｢...。｣







まず最初に思った事｡

なんなんだこのガキ。二番目に思ったのが馬鹿じゃねーのと思った

まだ寒い時期に川に入るなんて自虐行為に過ぎない｡

取り敢えず川から引きずり出すことにした俺は女の手首を掴んで引張った









土方｢家に帰ってください｣

？｢離してください､帰りません｣







キッと俺を睨みつけたその女は、見覚えがあった。









土方｢...A？｣








Aはハッとしたように視線を川に落とした

コイツは此処で何をしてんだ。








土方｢何やってんだ。帰れ｣

A｢いくら土方さんの頼みでも帰れません｣

土方｢...じゃあ何やってるか言え｣









手を止める気配はないAに手元を懐中電灯を照らしてやって尋ねる

Aはバシャバシャと音を立てながら何かを探す素振りをして









A｢大切なもの､落としちゃいました｣









声だけでもわかる。

今コイツは泣いてる。









土方｢何を落とした？｣

A｢答えたくないです｣

土方｢言ってくれねーと探せねェだろ｡｣









Aの隣に腰を下ろして一緒になって川に手を入れては探った

するとAが俺の手首を掴んで止めさせる









A｢土方さんの手が冷たくなっちゃう。｣

土方｢は？｣









俺にはその言葉が理解できなかった。

それは...お前も同じだろーが。

お前だって...手､氷みてーに冷たくて...









A｢私が落としたので私だけで探します｣

土方｢阿呆か一人で探せるわけねーだろ｣

A｢やってみないと分からないじゃないですか！｣

土方｢何イライラしてんだ...お前｣








叫ばれた言葉には鋭さがあった

どうして一人で探すことをこだわるのかさっぱりだ。

何故キレられたのかわからない俺もイライラしてきた








土方｢勝手にやってろ。｣









なんて冷たくそう言い残してその場を後にした。

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