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107[絶望的な出来事] ページ17

A「あ、ボタン。」








...忘れていた。

すっかり、忘れていた。

坂田を意識しすぎたAはボタンの事を忘れていた








A「なんでこんな大事な事を忘れていたんだろう...」







Aはカバンを玄関にほおり投げ靴紐を結びなおすとドアに手をかけた

すると母がスリッパの音を立てて首をかしげながらこちらへ来た







母「どこ行くの?!」

A「大事なもん落とした、探してくる!」

母「ご飯までには帰ってきてね」

A「はーい」








なんとか母をすり抜けてAは交番一直線に走り出した

今日はなんだか人が多いので違う道からAは行こうと考えた

川の上をまたぐ立派な石橋をAは走る







A「はぁ...はぁ...こっちからじゃ...ちょっと遠い...」







限界にきていた体力も底を尽きAは橋に手をついては止まることを知らない川を眺めた

一息、Aは息を吐く。

冬なのにも関わらずAの額には汗びっしょりだった。

それもその筈、ここまでノンストップで走ってきたからこうなるのは仕方がない。

Aはポケットからボタンを出すと片目をつぶって傾いた太陽にかざしては覗いた








A「にしても綺麗なボタン...」









真ん中にはガラスのような面がありそのガラスには特殊加工で施された警察のあのマーク

太陽の光でAの目には虹色に見えた。









男1「それでさ、その女どうしたと思う?」

男2「何何?」

男1「泣きわめいてすがりついてきやがんの」

男2「まじかよ...ありえね...っあ、すいませーん」






















チャプン。








A「...嘘」






片割れの男の肘がAの腕にぶつかりボタンは川へと落下。

Aの目には絶望の色が混ざっていた








男1「ちゃんと謝れよー」

男2「誤ったって...。行こうぜ」









男達はAに目もくれず何もなかったかのように去っていった。

Aは取り敢えず川を覗き込む。






A「この高さじゃ見えないッ」






Aは無我夢中で走った

なくなったスタミナ等忘れるくらいに。

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百済(プロフ) - KOKO ☆ さん» ファンですか?!私なんかにファンなんて勿体な過ぎて... ありがとうございます!頑張っていきますのでこれからも宜しくお願い致します (2014年8月25日 8時) (レス) id: 9f4098c948 (このIDを非表示/違反報告)
KOKO ☆ - いつも欠かさず見てます!ファンです☆ これからも投稿頑張って下さい!!! (2014年8月24日 13時) (レス) id: db514dbd3b (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - かれんさん» はじめまして。そうですか、ありがとうございます!私もこの先の話をどうするか別の意味でドキドキしていますw はいッ頑張ります! (2014年8月22日 21時) (レス) id: 9f4098c948 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - はじめまして。いつもドキドキしながら見ています。これからも頑張って下さい! (2014年8月22日 13時) (レス) id: 7ebbf03f11 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ふわりさん» ありがとうございます! 用事などがあったためなかなか更新できませんでした... 更新頑張っていきたいと思います! (2014年8月22日 12時) (レス) id: 9f4098c948 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2014年8月14日 13時

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