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《おそ松》読書と君の横顔《先生ver.》 ページ19

おそ松×担任






目の前に広がるのは文字の羅列。

めくってもめくっても、ずっと続く文字の羅列を彼女はひたすら眺めていた。

難しい顔をしながら。








「真面目ちゃーん、眉間にしわっ!」
「…っぐえ」








眉間に突撃の衝撃が走って目を白黒させる彼女を見ながら彼はケラケラと楽しそうな笑い声を上げた。

彼女はいうと心底不満そうである。







「邪魔しないでもらえますか」
「えー、Aちゃんてばいつも冷たいよね」
「先生が邪魔するからでしょ」
「そんなに俺のこと嫌い?」
「邪魔しなければ。」






ひゃー、ブレないねぇー!とAの隣に新たな椅子を寄せて腰掛け、頭の後ろで手を組んだ。

そうして、何をするということもなく、ただ読書をする彼女の横顔を眺める。







「集中出来ないんですけど」
「Aの顔見ることに集中してるから、Aは読書に集中して。」
「意味が分かりません。」







呆れ顔の彼女を尻目に彼は口を開いた。

彼に言わせると「女の子が何かに集中している横顔はいい」というものであったが

そんなものAが納得するわけもなく、不服そうに彼を睨みつける。







「ちぇー、つまんねぇの〜。」
「…」
「おれがじーってガン見したら、他の女子なら喜んでくれるんだけどなー。」





含んだような挑発するような笑みを彼は浮かべるもんだからAは敢えてそれに乗った。






「どんな風に?」
「じゃあ、Aちゃんさぁー、「おそ子の横顔好き」って言って?」
「分かりました」




ニマァと彼は笑うとAの本を手に取って、女子の顔を作り、読書を始める。

Aは暫く読書をする教師の横顔を眺めてから、口を開いた。






「先生の横顔好き」
「…え」





彼が動揺の色を瞳に浮かべる。不意打ちのようだった。その色はAにも移って、2人の間に沈黙が落ちた。

そんなに器用でないAは慌てて言い直そうとするがおそ松の手が伸びてきて、腕を掴まれる。





「あ、おそ子のよ…」
「俺も好き」
「先生…ちょっ」






鼻が付きそうな位置まで引き寄せられAは反射のように頬が紅潮する。







「横顔だけじゃなくて、全部を好きになってくんないの?」
「冗談はよして下さい…」
「こんな状況で俺が冗談言うと思う?」
「…っ、知りません…!」







Aが顔を逸らすと髪の隙間から耳が顕になる。

そこに彼は口を寄せた。





「時間を掛けて落としてあげるから。」

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百済(プロフ) - 皆様のコメント有難く読ませて頂いております…!亀更新ではありますが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2018年1月28日 22時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - なける( i _ i ) (2018年1月6日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
朱華 - おおおおお!!!カラ松格好いいよ!! (2016年8月28日 12時) (レス) id: 24638162af (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ユウさん» 全然大丈夫です!いくつでもどうぞ^^ (2016年4月8日 18時) (レス) id: 47be61fde2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リクエストしたいんですけど…今どれくらいリクエスト来ていますか?あまり多いと大変かと思って…落ち着いたらまたリクエストさせて頂きますけど… (2016年4月6日 22時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2016年4月2日 20時

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