★《カラ松》たまらなく愛おしい。3 ページ18
｢はー…、ほんと、現金なものだな、こればっかりは｣
｢…うぅ｣
｢大丈夫か？A…？無理させたな…｣
軽く服を着直すのが精一杯というように、彼女は声を漏らした。
俺の腕の中で脱力する彼女の背中を擦りながら汗ばんだ額にひとつ、口付けを落とす。
残業続きだというのに彼女を前にするとどうも制御が効かず、今日は特にそうだった。
｢風呂、一緒に入るか｣
｢ん…｣
｢んー？俺のテクニシャンな技でやられ…ぐふっ…｣
｢カラ松くん！！！！｣
｢すみません…｣
立場逆転。いいや、怒ってるhoneyもとてもキュートだ。
大人の女性になったり、子どもっぽくなったり、ころころと表情をかえる彼女に今も恋をしている。
これまでも、これからもそれはきっと変わらないだろう。
｢俺と出逢ってくれてありがとう、my honey｣
ちゅ、と彼女の指先にキスをすると、ぼわっと煙が出てくるほどの勢いで彼女の顔が赤くなる。
｢よくそんなキザなこと言えるし、出来るよね！！｣
｢何を恥ずかしがっているんだ…？さっきの方がよっぽど…｣
｢カラ松くん…？｣
あまりこういう風に彼女を刺激しない方がいいらしい。
そのうち勢い余って腕を食いちぎられそうだ…。
なんて考えつつ、目に付いたそれ、指にぴったりとはめられたキラキラ光るリングを指で遊ぶ。
｢…どうかした？｣
｢いや、ほんとに俺と結婚してくれたんだなと実感していたんだ｣
｢ふふっしたよ、カラ松くんと｣
｢…可愛い｣
｢うるさいな、恥ずかしいからやめて｣
手を引っ込めて指輪をなぞりながらそっぽを向く彼女。
そんな彼女を引き寄せて、俺が彼女を後から抱きしめる。体温を確かめるように強く力を込めた。
そうして耳元で言葉を紡ぐ。
｢A、可愛い｣
耳が真っ赤になって、暴れ出す彼女をより愛おしく想う。
｢…っ！バカラ松！｣
｢言ったな？もう一戦してもいいんだが…？｣
｢…！！！｣
彼女が腰の違和感を感じて更に体温を上げる。
大人しくなった彼女を今だとより深く抱きしめた。
｢…はー、癒される｣
｢早くお風呂入ろうよ、お互い風邪引くよ｣
｢あと少しだけこのままでいさせてくれ｣
あと少しだけ、彼女の体温を素肌で感じていたい。
仕方ないなぁと笑った彼女にまた胸が締め付けられる感覚を得る。
俺はAが本当に好きで、愛おしくて、たまらない存在なんだと改めて実感した瞬間だった。
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百済(プロフ) - 皆様のコメント有難く読ませて頂いております…！亀更新ではありますが、よろしくお願いします！m(_ _)m (2018年1月28日 22時) (
レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - なける（ ｉ _ ｉ ） (2018年1月6日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
朱華 - おおおおお!!!カラ松格好いいよ!! (2016年8月28日 12時) (レス) id: 24638162af (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ユウさん» 全然大丈夫です！いくつでもどうぞ＾＾ (2016年4月8日 18時) (レス) id: 47be61fde2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リクエストしたいんですけど…今どれくらいリクエスト来ていますか？あまり多いと大変かと思って…落ち着いたらまたリクエストさせて頂きますけど… (2016年4月6日 22時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百済
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時：2016年4月2日 20時
