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冗談から現実へ ページ9

「さっさと食したらお帰りなされ沖田殿」

「泊まろっかな」

「...耳が遠くなっちまったみてぇだ沖田殿。

これはきっと沖田殿が帰ったら治るパターンだ。

帰るんだ沖田殿!私のために帰ってくれ!早く帰れ!」








母親が作ったご飯はもう綺麗にたいらげられていて。

まさか泊まるはずねぇだろ、と帰りを急かす私だが...








「そんなに泊まって欲しいなら泊まってやりまさァA姫」








背中にぞわぞわと鳥肌がたつ。

お母さんの料理に変なもの入ってたのかと疑うがそれは流石にない。









(まさか...私のクロスチョップでとうとう頭が...?!)









沖田に近寄れば顔色は正常で。

はて、と首をかしげると沖田にデコピンされた。






「いって!何すんのさ、馬鹿沖田」

「冗談に決まってらァ。寝込みを襲われたくねぇしな」

「それはこっちの台詞だ馬鹿野郎!」

「誰も色気のねぇオメェを襲ったりしねぇよ、安心しな。」









ポン、と肩に手を置かれうんうん頷く沖田に無性に腹が立ち

脛を蹴っ飛ばしてやればうちのソファーに脛を抱えて寝転がり唸った。









「テメェ...手加減しやがれバカA!」

「んだと!色気ねぇのはな結構傷付くわコラ!」









高校生、しかも上級生にもなって取っ組み合いをしていると

うちの母上が慌てたように部屋に入ってきた。







「今沖田君のお母さんから電話があってね、まだ帰れそうにないから

泊まるなりなんなりして欲しいって。」

「いや、お母さん。沖田君は鍵があるから。ね、鍵っ子沖田君っ!!!」








鞄の中を探す沖田がぐるりとこちらに振り返る。

そして光のない目で私を見た。嫌な予感しかしなくて耳を塞ごうとしたのだが









「家に鍵...忘れちった」









先に沖田の声が耳の中へと通り情報として、脳に伝わってきた。

テストはいつでも油断禁物→←どこの母親も同じ



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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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