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どこの母親も同じ ページ8









「大きくなったわねぇ」

「いえ、別に」








何が起こっているのかありのままの事を話すぜ。

沖田とは残念ながら家が近所で私の家の前を通るのが沖田の帰り道。

今日はたまたま同じだったので一緒に帰ったのだ。

だが油断していた...母親が今日早く帰っていることに...!

私の母親は沖田をひどく気に入っている。

見つかれば「ご飯食べていきなさい!」の一点張り。

ゴリ押しに流石の沖田も断れないらしく只今私の家のリビングには

沖田が座っている。しかもご飯を囲んでいる。









「いっぱい食べなさい!家には電話しといたからね!なんなら泊まってもいいのよ!」

「ちょっ...お母さん!無理に決まってるでしょ!」

「あら、照れてるの?こんないい男になったものねぇ」









おほほほ、と母親は口元に手を添えて笑いながらキッチンに戻っていった。

ゼーハーと息を切らして席に座ると嫌でも視界に入る沖田。

違和感が凄くて落ち着かない。

最後に沖田がこの家に来たのは何年前だろうか。

なんて考えていれば沖田はお箸を手に取り「頂きます」と呟いておかずを口に運んだ。









「美味しい?」

「うめぇ。」









自然と綻んだ沖田の顔に何か私の奥のものが低く音を立てた。

胸元に手を当てて顔をしかめると沖田が「どした」と声をかける。








「いや、なんか心臓が...」

「大丈夫かよ」








珍しすぎる心配に私は目を丸くして沖田に目をやらずにはいられなかった。

居心地悪そうに沖田は椅子に座り直してバクバクと唐揚げを頬張った。

それを見て私もお箸に手をつけ肉じゃがを口に運んだ。





「流石お母さん。料理だけはプロ並みだ」

「なかなか失礼なことを言いやがる」








暫くの沈黙。

不自然過ぎて笑いが込み上げてきてついては吹き出してしまった。

沖田もつられてくくくっと笑う。そのタイミングで母上登場。






「あらあらまぁまぁ...ごめんなさいねぇ。お母さん場所を変えて食べるわね。フフフ」

「は?いや、お母さん?!」

「邪魔物は撤退するわね」






アディオスと古い言葉を残して違う部屋に盆に乗せた料理を運び出ていった。









「何やってんだかあの人は...」

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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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