【銀魂3z】王子様の裏事情。【沖田総悟】

彼なりの愛情表現 ページ37

｢土方この野郎は用事が出来たからってケータイ片手に出て生きやがった｣

｢忙しいんだよ、それなのに私の宿題と勉強教えてくれて...有り難やー...｣









天に向かって手を擦り合わせると沖田は呆れたように椅子に腰掛けた。









｢俺もわざわざ貴重な時間をさいて来てやってんだがねぇ...｣

｢沖田は暇でしょーが｣








くりくりの真ん丸お目目を覗いて言ってやれば私の目に吸い込まれるように

突かれる二本の指。目潰しだ。

悲鳴を上げて両手で顔を覆った。








｢アンタさ！彼女にもこういうことすんの！？もっと女の子を大事にしていこう！｣

｢じゃあお前が女らしくすりゃいい話だろ。あとこれは俺なりの愛情表現でさァ｣

｢愛情表現歪みすぎだろ！｣









愛情表現が目潰しなら毎日目潰しランデブーだよ！目ん玉イカれてランデブーだよ！

ふと新婚生活を想像してみるがろくな事がなさそうである。







｢行ってきますの目潰し、ただいまの目潰し...

ご飯にする？お風呂にする？それとも目潰しの高確率で目潰しだよ！｣

｢いや、もうそこはおはようからの目潰しで...｣

｢目潰し目潰しうるせぇよ！アンタらさっきから目潰しの話しかしてないからね！｣









指折り数えて目潰しを考えていると病室のドアがけたたましく開いて

開いた先には息を切らしたザキが一生懸命ツッコミをしていた。







｢ザキィィィィィ！来てくれたの！？｣

｢うん、いつもAちゃんにはお世話になってるからさ｣

｢アンタはなんていい子なの！沖田とは比べ物にならないくらいに...ぐぇ。｣








ザキの手をとって上下に振れば誰かに首を絞められた。

ポリスよ、事件は会議室で起きてるんじゃない！病室で起きてるんですが！！

顔色が悪くなっていく私を見ていたザキはあたふたと慌てながら沖田を止めていた。

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