ゲームオーバー ページ17
そんな二人の会話を楽しんでいると突然背中が重くなったので声を上げる。
「ちょっ...沖田、重たい。」
沖田は私の背中に持たれてPSPを弄っていた。
ゲーム機からは何やらグロテスクを想像させる音が漏れている。
「丁度いい背もたれ見つけたんで動かないで貰えます?」
なんだコイツは、と頭をシバいてやりたい衝動に駆られる。
自分中心に地球が回っているとなにか勘違いしているのではないか?
と疑問が噴水のように溢れては流れていった。
「チッ、テメーが動くから狩り失敗したじゃねぇか」
「知らないよ、そんなの!」
ゲームオーバーの画面をみせられて私は顔をしかめながらゲーム機を手でのけた。
そんなやりとりを見ていたザキは苦笑いを浮かべて私と沖田を交互に見た。
「仲いいですよね、二人」
「仲良くしてやってるだけでィ」
「なにぃ?!」
カチャカチャと鎧が擦れる音をゲーム機から漏らして沖田はそんなことを口にするので
上から目線の彼に腹が立った私は脛をコツンといい音を奏でながら蹴ってやった。
すると沖田は聞いたことないような声をあげてその場にしゃがみこんだ。
「っ...テメェ何しやがる」
「上から目線腹立つ」
「だからって脛を蹴るこたァねーだろ!」
涙目で必死に訴えてくるのでやりすぎてしまったと少し反省する私であった。
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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時