【銀魂3z】王子様の裏事情。【沖田総悟】

寝れないワケ ページ11

｢なーにが『風邪引かれたら困るんで。』だ。カッコつけやがって｣









自分の布団にくるまり先程の事を思い出してはまた顔をしかめるの繰り返し。

結局沖田はリビングで寝ているようだった。

時計を見れば十二時ぴったりで喉が乾いてきた私は部屋から出た。









(ちゃんと寝れてるかな...。)








タオルケット片手に沖田が眠るソファーへと近付けば

ジャージはめくれてお腹が出ていたので隠すようにタオルケットを被せてやる








｢んだよ、ほんとに寝込みを襲いに来やがったのか｣








まっ暗闇の中から突然声がしたので声をあげてしまい慌てて口に手を当てる。

まだ暗闇に目が慣れていないらしく沖田の顔は見えないが何処にいるのかは分かる。









｢襲いにじゃないよ。喉乾いて...お茶飲みに来ただけ。｣

｢へぇ｣








それだけ言うと私は台所でお茶をコップに注いで沖田の元へと戻る。

一口だけお茶を飲み、沖田の前にしゃがみこんだ。








｢寝れないの？｣

｢自分の枕がねぇと寝れねー。｣

｢何それ｣









フフフ、と笑えば慣れてきた視界に沖田の顔がうつる。

沖田は私の方をまっすぐ見ていて不意に手が伸びてきた。









｢...っ何？｣









無言なもんだから少し怖かったが沖田は私の手から

お茶の入ったコップを盗んでゴクゴクと喉を鳴らし飲んだ。









｢えっ、あ...ちょっ...｣

｢んじゃ、寝る｣









空になったコップを私に押し付けると沖田はアイマスクをしてソファーに沈んだ。









(勝手なやつ...)

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