【銀魂3z】王子様の裏事情。【沖田総悟】

学校内の王子様 ページ1

＊



朝から教室が煩いのはいつもの事。

廊下側の窓、出入り口のドアから女子が集まる集まる。

そりゃもうなんとかホイホイみたいにな。

おかげで教室に入れやしない。






｢沖田くーん、いつになったら一緒にお出かけしてくれるの？｣

｢そのうちな。｣







無理だな、行く気ないよこの人。







｢お弁当作ったんだけど...食べて下さい！｣

｢おー、サンキュー｣







ごめんなさいねお嬢さん...その弁当この後私の胃の中だ...。








｢良ければ教室一緒に帰りませんか？｣

｢あー...無理でさァ｣

｢な、なんで？｣

｢先客が居るんで。｣





嫌な予感がして私は女子の群れの中へ隠れようとしたのだが...

指差した沖田の先には私で。

もちろん女子達はギロリ。

朝から可愛いお顔が台無しですよ...なんて心の中で呟きつつ。

痛い視線を全身に浴びせたあと、アフリカの動物の群れのように帰っていった。








｢ちょっと沖田！私を巻き込まないでくれる？！｣

｢たまたま俺の視界に入ったアンタが悪いんでさァ。｣








沖田ファンの群れよ。

見よ、このねじ曲がった性格を！

皆(ファン)は知らないのだ...この性格を。

一度公開処刑並に見てもらえばいいのにと内心思いつつ自分の席に鞄を置いた。

私の癒しは酢昆布がお好き→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す