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望「あ〜!来た来た!おはよう、Aちゃん!流星!」
「おはようございます、小瀧さん」
流星「おはよー」
海に着いたら早々、砂浜に繋がる階段に座っていた小瀧さんが元気良く私たちに手を振った。
その後ろから、ひょこっと菜月さんが顔を出して「おはよう」と綺麗に微笑んだ。
望「一応、しげももう着いたっぽいからあとはAちゃんの友達だけよな?」
「あっ、私の友達もそろそろ着くみたいです」
流星「もう水着に着替えてきたらええやん」
「流星くんが先に着てきなよ?」
流星「いや、俺はAの水着姿を見たいだけやし」
この人はなんでこんなサラッと、普通は恥ずかしいと思ってしまうような台詞を言えるんだろう?
と、思っていると、小瀧さんたちもそう思ったのか「えっ?」と困惑した声が聞こえた。
望「流星……え?Aちゃんとデキてんの?」
菜月「ちょっと、何言ってんのよ」
望「いや、どう見てもあのやりとりは…!」
流星「付き合ってんで?」
小瀧さんと菜月さんが言い合っていると、それをスパッと止める一言を吐いた流星くん。
その言葉を聞いて、目をパチパチ瞬きさせながら驚く小瀧さんと「え?」という顔で流星くんを見る菜月さん。
せめて、菜月さんには弁解したい。菜月さんに話を聞いてもらいたい。真希は完全に流星くんを彼氏だと認識しちゃってるし、頼れる子は菜月さんしか居ない………!
そんな私の悶々とした熱意が伝わったのか、流星くんが私のことを一瞥してから再び口を開いた。
流星「まあワケありやけど」
その言葉でどこか冷静さを取り戻した菜月さんと、更に興味津々な小瀧さん。
この二人は本当に対照的だけど、本当にお似合い。
望「少女漫画的展開すぎるやろ、ヤバ!え、しげはこの事……」
『ごめん、遅なったわ〜。ここ案外来んの難しいな』
ひらひらと私たちに手を振りながらタイミング良く来た重岡くん。
あまり外出していないのか、肌色は相変わらず。重岡くんってバリバリ外に出て日焼けバンザーイ!みたいな感じなのになあ。
なんて、思っていると聞き慣れた声が鼓膜を撫でた。
真希「遅くなってすみません!お待たせしま、………え?」
「あ!真希!」
『は?……真希?』
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なつみ(プロフ) - 楽しみに待っておりました。更新とても嬉しかったです。ありがとうございました。 (2020年4月7日 20時) (レス) id: d3080f9a44 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - なつみさん» 大変長らくお待たせ致しました…。果たしてまだ読んで頂けているのか、定かではないですけれども、いっときでも待ち侘びいて頂けて光栄です。返信も遅くなってごめんなさい。流星くん目線で何か書けたらなあ、と思っていたので、検討させて頂きます! (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - まおさん» 返信遅くなってしまい、ほんっっとうにごめんなさい。キュンキュンしたと言ってもらえて嬉しいです。そう言ってもらえた私が嬉しすぎてしにそうです(笑)本当にありがとうございます。 (2020年4月6日 19時) (レス) id: 6a9dbedc74 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 更新首を長くして待ってました。流星くんバージョンも是非書いて頂きたいです。続編宜しくお願い致します。 (2019年10月21日 23時) (レス) id: b3e8ac68c7 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - もうキュンキュンして死にそうです (2019年10月3日 6時) (レス) id: 082e554ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つき | 作成日時:2019年9月15日 22時