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___一週間後

「では、戸締りはきちんとしてください。必要なものがあれば、ネットで注文をしてくださいね。あと、何かあったら必ず僕に連絡をしてください。」

「はーい、いってらっしゃい」

「いってきます」

安室さんを玄関まで見送れば、私はベッドに寝転がった。


「うーあー暇だ〜〜」


ここ1週間、私は外出らしい外出をしておらず
近所のスーパーと家を往復する日々を送っていた。

本当は駅前とかもっと遠くまで出かけたいが、禁止されているのである。

そう、今家を出ていった男に。

「スーパーまでの距離は許されるのに、なぜ駅前に出るのがダメなのかしら…というかこのままだと無職タダ飯、完全にヒモじゃん!」

さすがにやばいと思い、携帯で慌てて仕事を探すが

「私なんかがこのまま普通の生活してていいのかな…」

こんなのうのうとヒモライフを送っているが、殺しや数々の犯罪をおかした元組織員なのである。

「いやここで落ち込んでたらダメよね…よし、とりあえず外に出よう!」

私はベッドの下から箱を取り出すと、鏡の前に座った。
この箱には組織で使用していたメイク道具が一色入っている。
持ってきてくれたことに感謝!


きっと安室さんが私を外に出させたくない理由は
組織員に見つかり、私が生きてると知られることだろう。
なら、ベルモットやウォッカに教わった変装技術を使ってメイクをすれば、私は別人になれる。

明るい茶色の目を隠すために黒色のカラコンを入れ、背中下まである長い髪をまとめてボブのウィッグをつける。

目は切れ長にして顔に影を入れて…と、メイクをしていけば
「我ながら完璧!」
一目見ただけではミモザだとは誰も気が付かないであろう

「ふふふ、これで堂々と外歩ける!」

シンプルな白シャツにスキニーを履き、仕上げにキャップとメガネをすれば全く私だとわからない。

「鍵もった。携帯持った。お財布もよし。それじゃぁいってきまーす!」



家を出て私はQoogleマップを頼りに近くの駅まで行ってみることにした

「1番近い駅が…米花町駅か。まるでコナンくんとかに会いそうな駅だなぁ…」

なんて考えながら土手を歩いていると、可愛いセーラー服を着た中学生くらいの女の子たちとすれ違った。

「テストどうだった?」
「最悪だったよ〜」
「あの先生難しいもんね」

など話しており、私が送れなかった学校生活をこの子達は送っているのかと思うと少し複雑な気分になった。

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ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時

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