98 ページ1
退院宣告されてから1週間後____
「忘れ物はないかな…。よし、行こう」
病室内にあった荷物を両脇に抱え、廊下を歩いていると
「Aちゃーーん!!退院おめでとう〜ッ!」
バタバタと足音が聞こえ、後ろを振り向くと突然視界が白で覆われた
「…ち、ちな、つひゃん。くるひぃ」
「あっ、ごめんね!私ったら突然抱きついちゃって...、最近全然会えたかったから、Aちゃん不足だったの…」
と涙目で言う千夏さんがとても可愛い
「ふふ、大丈夫ですよ!私も最後に会えて嬉しいです!千夏さん、忙しそうだったから後日連絡しようと思っていたんです」
「じゃぁ追いかけたかいあったかも!...それより、本当に安室さんには退院すること伝えてないの?」
「言ってないですよ。前にも少し話した通り私、今回の怪我を節目に安室さんから卒業しようと思って。さすがに、いつまでも甘えっぱなしではいけませんからね〜」
「まるで親離れね〜、けどこれからどうするの?」
「一応住めそうなところとか、出来そうな仕事も探してあって、明日から新生活に向けて色々動こうと思ってます!けど、家が決まるまではホテル暮しになりますがね」
「そっか....、Aちゃん可愛いから気をつけるんだよ?困ったことあったら、いつでも連絡してね?なんなら私の家にきてもいいのよ?」
「ふふふ、ありがとうございます。なんだか本物のお姉ちゃんみたいですよ?」
「そのつもりよ〜!可愛い妹が心配で心配で…」
と、心配そうに見てくる千夏さんが面白く、お互い目が合い吹き出す
「じゃぁ…私そろそろ行きますね!今までお世話になりました!いってきます!」
ビシッと敬礼をする
「はーい!お大事に!いってらっしゃい〜!」
と、全力で手を振ってくれる千夏さんに手を振り返し、私は病院を後にした
━━━━━━
「さてと、まだ午前中だしとりあえず新居探しに不動産屋さんに行こうかな…」
Qoogleマップを頼りに駅に向かって歩き出す
すると、ププッー 車のクラクションが聞こえ、何事かとそちらに顔を向ける
「どこに行くつもりですか?Aさん?」
そこには、王子様スマイルで車に寄っかかる降谷さん…ではなく、安室さんがいた。
「あ、安室さん!?えーと、…今日は公安のお仕事のはずでは?」
「ええ、そうでしたよ。ですが、昨日中に片付けておいたんですよ」
コツコツと革靴のいい音をたて、こちらに近寄ってくる。
428人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時