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退院宣告されてから1週間後____

「忘れ物はないかな…。よし、行こう」

病室内にあった荷物を両脇に抱え、廊下を歩いていると

「Aちゃーーん!!退院おめでとう〜ッ!」
バタバタと足音が聞こえ、後ろを振り向くと突然視界が白で覆われた

「…ち、ちな、つひゃん。くるひぃ」

「あっ、ごめんね!私ったら突然抱きついちゃって...、最近全然会えたかったから、Aちゃん不足だったの…」
と涙目で言う千夏さんがとても可愛い

「ふふ、大丈夫ですよ!私も最後に会えて嬉しいです!千夏さん、忙しそうだったから後日連絡しようと思っていたんです」

「じゃぁ追いかけたかいあったかも!...それより、本当に安室さんには退院すること伝えてないの?」

「言ってないですよ。前にも少し話した通り私、今回の怪我を節目に安室さんから卒業しようと思って。さすがに、いつまでも甘えっぱなしではいけませんからね〜」

「まるで親離れね〜、けどこれからどうするの?」

「一応住めそうなところとか、出来そうな仕事も探してあって、明日から新生活に向けて色々動こうと思ってます!けど、家が決まるまではホテル暮しになりますがね」

「そっか....、Aちゃん可愛いから気をつけるんだよ?困ったことあったら、いつでも連絡してね?なんなら私の家にきてもいいのよ?」

「ふふふ、ありがとうございます。なんだか本物のお姉ちゃんみたいですよ?」

「そのつもりよ〜!可愛い妹が心配で心配で…」
と、心配そうに見てくる千夏さんが面白く、お互い目が合い吹き出す

「じゃぁ…私そろそろ行きますね!今までお世話になりました!いってきます!」
ビシッと敬礼をする

「はーい!お大事に!いってらっしゃい〜!」
と、全力で手を振ってくれる千夏さんに手を振り返し、私は病院を後にした

━━━━━━

「さてと、まだ午前中だしとりあえず新居探しに不動産屋さんに行こうかな…」
Qoogleマップを頼りに駅に向かって歩き出す

すると、ププッー 車のクラクションが聞こえ、何事かとそちらに顔を向ける

「どこに行くつもりですか?Aさん?」

そこには、王子様スマイルで車に寄っかかる降谷さん…ではなく、安室さんがいた。

「あ、安室さん!?えーと、…今日は公安のお仕事のはずでは?」

「ええ、そうでしたよ。ですが、昨日中に片付けておいたんですよ」

コツコツと革靴のいい音をたて、こちらに近寄ってくる。

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ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時

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