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コタロウbirthday ページ15

in9区アジト

桃「3、2、1、」
青・緑・赤・黄・紫
「かんぱーい!!」
桃「やったー!」

コタロウのカウントダウンが途切れると同時に、グラスがぶつかり合う音が響く。小気味のいい音が何度か鳴った。

赤「と、言うことで!」
紫「コタロウ!」
青「誕生日!」
緑「おめでとう!」
黄「Foooo!!」
桃「ありがとー!」

午後12時をまわった深夜。眠気など縁がないような騒ぎ方をしている6人。

桃「いやぁ、まさかみんなとお酒飲む日が来るとは」
青「企画したのお前やん」
桃「そうだけど!!」
緑「あれ、コタロウ、お酒が飲めるってことは〜?」
桃「はーい!遂に、20歳!!!!」
赤「いぇーい!!」
紫「………飲まへんの……?」

いつまで経ってもグラスに口をつけないメンバーに、まだそのノリをやるんかと言いたげにキヨハルがツッコむ。

黄「まぁまぁ、1回乾杯の音頭仕切り直そう。折角だし、コタロウやりなよ」
桃「えぇ!?僕!?」
紫「今日の主役やねんから」

サツキとキヨハルに促され、戸惑いながらもコタロウはグラスをもって立ち上がった。

桃「えー、皆さん、本日は私の20歳の誕生日ということで、いい1年に出来たらなと思ってます!乾杯!!」
青・.緑・赤・黄・紫
「乾杯!!」

今度こそ全員がグラスに口をつける。飲みなれているであろうケイイチロウやキヨハルはくいっと、ミナトやサツキ、リョウガはゆっくり口に含む程度で。そして今日が誕生日で初めてのお酒を飲むコタロウは恐る恐るといった様子でグラスを傾ける。

桃「にがっ」
青「あぁ、まぁこれは苦いね」
赤「果実酒とか無かったっけ」
黄「あるよ〜」

舌に刺激を感じたのか思わず眉を寄せるコタロウ。思っていたほどお酒は甘くなかったようだ。

紫「遂に最年少も20歳かぁ」
緑「ねー、早いね〜」

テーブルの上には、酒の肴になるような物が沢山広がっている。甘いお菓子であったり、塩気の強いものであったり……。その中のチョコレートを1粒手に取って、コタロウは口の中に放り投げた。グラスをもう1度傾ければ甘味と苦味が程よく溶け合う。

桃「美味しいなぁ…」

そう感じたのは、他の5人がいたからなのか。それは本人にしか分からない。

ミナトbirthday→←キヨハルbirthday



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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年5月4日 19時

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