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Happy Halloween ページ11

in9区アジト

黄「HappyHalloween!!」
緑「お菓子くれなきゃー?」
赤「イタズラするぞー!!」
紫「……何やってん?」

少々雑な仮装をした3人に呆れたように返すキヨハル。

赤「だって今日はHalloweenだよ!?」
紫「まだ外明るいんやけど」
黄「細かいことは気にしない!!」
緑「ほらお菓子ちょーだい!」

ああもう、とキヨハルはポケットから飴を取り出した。

紫「ほら」
黄「やったー!ありがとうー!」
緑「あとはボスとコタロウやな」
赤「仕事から帰ってきたら一斉に、!」
紫「年下にたかるなよ………」

その時、ピコンとキヨハルのスマホに着信が入る。

紫「あ、ボスからや。今日は暗くなる頃に帰るって」
緑「よし、予行練習だー!!」

紫「あーあ、コレは怖いやつやな」

キヨハルが呟いた言葉は3人には届かなかった。
________________________


ピーンポーン

紫「?誰か何か頼んだ?」
赤「え?いや、頼んでないよ」
黄「あ!ボス達が帰ってきたんじゃない!?」
緑「いこー!」

キヨハルを部屋に置いてけぼりにして、ドアを勢いよく開けると、暗くて顔は見えないが、よく見知った背丈の2人組が佇んでいる。

緑「お菓子くれなきゃ、え、」

近づいたミナトの言葉が途切れる。2人の服は真っ赤に染まっていた。

黄「返り血、だよね、!?」

ゆっくりと近づいてくる2人に思わず後退りをしてしまう3人。突然、2人が膝から崩れ落ちた。

赤「ちょ、!」

慌てて3人は2人に駆け寄った。目線を合わせるように屈むと、肩をガシッと掴まれる。

赤「だいじょう、、え」

ゆっくりと顔を上げた2人の顔が、月明かりに照らされる。

青・桃
「trick yet treat,」

まるでゾンビのように青白く、いくつもの縫い跡がある2人の顔が、ニタァと口角を上げる。

桃「お菓子はいいから」
青「イタズラさせろ」

緑・赤・黄
「ひっ、!いぎゃあああああああ!!!!」

その様子を部屋から眺めていたキヨハルも顔を顰めた。

紫「うわっ、怖」

Halloweenの夜にはあちこちで絶叫が響き渡る。それは9区でも例外ではないらしい。

今宵は愉しいHalloween night.

リョウガbirthday→←ケイイチロウbirthday



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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年5月4日 19時

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