217、粟田口部屋に(傷の表現出ます) ページ17
※傷の表現出ます※
血なんて
見ても大丈夫だったのに…
大量の血を見て何故か
震えが止まらない…
そのまま
力が入らず立ち上がれなくなった。
みかねた骨喰がAを抱き上げ
そのまま、粟田口の部屋に。
部屋に着くと、
薬研は部屋の奥へ。
信濃、厚、包丁が寝床を用意し
そこに私は横にされて、
血でベトベトの腕を拭いてくれる。
薬研が戻ってきた、
白衣にメガネ姿
何やら手術で使う
銀のトレイみたいなの持ってて…
なんか…心做しか顔が嬉しそうな気がして
思わず唾を飲み込む。
骨「薬研、これでいいか？」
薬「ああ、ありがとう
出血止まったか？」
骨「なんとか」
薬「こりゃ縫わなきゃダメだな」
「えっそんなに？痛っ！！」
薬研は容赦なく傷口をぱっくりする。
薬「あぁ、変にえぐれちまってる
どうやって縫おうか」
縫い針を片手に私の腕を掴む薬研
ねぇ待ってよ？
「あの…麻酔は？」
薬「ますい？なんだそれは？」
「え、まさか麻酔しないとかないよね？」
薬「よくわからんが、このまま縫うぞ」
「痛いのやだ、お願い辞めて」
薬「そんな顔してもダメだ
ちゃんと縫わないと、
バイ菌が入って壊死するぞ」
私のキャラじゃないけど
一生懸命うるうるおめめして
おねだり声したけど通じなくて、
恥ずかしすぎて…死にたい…
薬研は私の腕をしっかり押え縫い始めた
ホチキスで打ったかのような酷い痛みで
私の叫びが本丸に響いた
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作者名：赤いうさぎ | 作成日時：2020年10月1日 23時
