29話※一部修正 ページ29
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最近眠る時間が増えたような気がする。
撮影には何回も遅れたことがあるのでそこは心配ないのだが、危うく会社にも遅刻しかけた。
そして、毎回似たような内容の夢を見る。
何故か自分がぬいぐるみになっていて、何故かぬいぐるみから人間になることもできて、何故か女の人と暮らしていて、何故か翔平も登場してきて……。
などとわからないことだらけだが、やけにリアルで忘れることができない。
翔平に聞いてみるのもありか…なんて思いながらあいつに相談することにした。
shp「……お前それほんまか？」
??「おう、マジ」
俺の話を聞いてしばらく考え込んでいた翔平だったが、意を決したように顔を上げた。
shp「その話、俺にも心当たりがあるんやけど……」
??「ほんま！？」
翔平は小さくコクリと首を縦に振ってから口を開いた。
shp「やけど、現実じゃありえへん話っていうか…」
??「いいから教えてや」
shp「……わかった」
翔平によると従姉妹が俺のファンらしく、ぬいぐるみを持っているようだ。
友人の身内に推されてるとかなんか恥ずかしいな…と思ったのは置いておいて。
どうやらそのぬいぐるみが最近人型になったらしく、そいつの行動が俺の夢の内容と一致するらしい。
??「頭が追いつかんのやけど…」
shp「俺もやわ」
??「とりあえずその従姉妹ちゃんにバレへんように調べてみるか」
shp「そうやな、あいつアホやしこんなこと知ったら頭パンクするやろ」
??「かわええ子やん」
shp「…まあな、じゃ、俺は帰るわ」
??「え、あ、おう、わざわざありがとうな」
shp「おもろそうやしええよ、じゃあな"千尋"」
ci「おう」
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作者名：豆大福 | 作成日時：2021年8月13日 17時
