【d!】推しのぬいぐるみが【ci】 (ページ19)

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19話ページ19

＿you side

ci*「はい、これで目冷やしてください」

『ありがとうございます…』

水で濡らしたタオルを手渡され、それを目の上に被せる。

ひんやりして気持ちがいい。

ci*「さっきより落ち着きましたか？」

『はい…ごめんなさい、』

ci*「いや、流石に僕も悪かったです…」

ごめんなさい、と頭を下げるチーノさん。

『いや、私が悪いんです、！』

どうやら昨日の夜に私は酔っ払ってしまい、危うくクソ上司にお持ち帰りされてしまうところだったらしい。

そんな危機的状況から助けてくれたチーノさんは何も悪くないのだ。

ci*「うーん、じゃあお互い悪かったということで！」

『でも…』

ci*「ほら！この話はもう終わり～」

『…ありがとうございます、』

ci*「よし」

その言葉に満足したのか、私の横にちょこんと座って肩に頭を預けられる。

ci*「Aさんはむちゃくちゃ可愛いので、これからはもっと危機感を持ちましょうね」

『可愛くは無いと思いますけど…』

ci*「いんや、これだけは譲れません」

認めろ〜と頭でグリグリ攻撃され、その反動でチーノさんの髪の毛がふわふわ揺れる。

それがちょっとこそばゆくて、思わず｢ふふっ｣と笑みがこぼれた。