【ハイキュー】飛雄にとって、私は邪魔ですか？

28、王様と大王様 ページ28

及川side


頑張れとは言ってみたものの、正直不安しかない。

凜ちゃん…飛雄をフるつもりなんだ。


それを止める義理は、俺にはない。むしろ賛成。

でも、それで凜ちゃんはホントにいいのか。強がりだから…あの子は。


及｢…変わったなぁ…俺も｣

まさかこんな日が来るとは思ってなかった。凜ちゃんの為とはいえ、


及｢わざわざ烏野来るとか｣

…飛雄に会いに来るなんて。どうせ部活中でしょアイツ。

あーあ、嫌だなぁ。会いたくない。


日｢…っぇ！？！？だ、だだだ大王様！？！？｣

烏野のチビだ。

及｢ねぇ、飛雄呼んでくれない？｣


頼むと、目をギラッと光らせて、こっちを向いた。不安の色も混じっている。

日｢…小柳ですか？｣

知ってるんだ、こいつも。


まぁ、そりゃそうか。飛雄の、相棒だもんな。

及｢まあね｣


飛雄を呼びに行くと、すぐに来た。

及｢久しぶりだね、飛雄｣

影｢…す。何しに来たんですか｣


あからさまに怒ってる。こっちだってお前のことぶん殴りたいよ。

及｢…飛雄の事だし、俺と凜ちゃんが一緒に帰った事に怒ったんだろ？｣


だからなんだ、とでも言いたげな顔。

及｢…俺は、もう凜ちゃんの事は特別の好きじゃないよ。

二人で、幸せそうだからな。諦めた。

…別に、説教しに来たわけじゃないけど、これだけは言わせてもらう。


お前は、凜の話をちゃんと聞いたか？凜の言葉を、ちゃんと受け止めたか？｣


影｢…！｣


及｢…周りに流されるな。噂に翻弄されるな。

別に、俺のことは信じなくて良い。

だから、凜ちゃんの事は信じてあげろ｣


さて、及川さん言いたいこと言えたし、帰ろーっと。

影｢…アザッス！｣




飛雄の、声は無視して。

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