7、イルカに乗って泳ぎたい ページ7
水族館で絶対的人気を誇るイルカやアザラシ。ペンギンやアシカ。
水族館と言えば、魚！
そんなイメージがあるが、実際に人気なのは魚ではなく愛らしい動物達なのだ。
この女も、この愛らしい動物達に目を奪われた一人の人間だ。
貴｢…あぁ……なんて、お可愛いこと…｣
凜がうっとりと見つめるものは、
及｢いいよね、ペンギン｣
よちよちと歩いているペンギン達だった。親の後を追って、必死に歩いている姿を見て凜は心踊らせていた。
貴(お父様にお願いしてペンギンを飼ってもらおうかしら…)
財閥の娘が考えることは一般市民の常識を超えていた。
及｢あ、有馬。そろそろイルカショーの時間みたいだけど、行く？｣
貴｢行きます！｣
イルカ、その名前を聞いた瞬間、目をキラキラさせて及川に答えた。
やはり、愛されているのは魚ではなく動物だった。
魚＝食材、が凜の方程式なのだ。
貴｢こ、こんなに近くでイルカが見れるんですか？｣
及川と凜は奇跡的に前から三列目の席を獲得。
及川は、凜が嬉しそうでよかった、的な顔をしているが重大なことを忘れている。
イルカショーとは、飼育員たちと共に様々な技を覚え、たくさんの人に喜んで貰うためのショーだ。
もちろん、ジャンプもする。いや、ジャンプが多い。
つまり、濡れるのである。
周りがシートなどを使っているにも関わらず、2人はノーガード。
逆にすごいと思われている。
及｢始まるよ！｣
そんな事とは露知らず、ワクワクしているふたりであった。
貴｢……｣
及｢……｣
びしょ濡れである。
貴｢…水族館とは、恐ろしいところなのですね…｣
及｢…違うからね！？｣
なんだかんだ言いながらも、夕暮れとなってしまった。
貴｢主将、今日はありがとうございました｣
及｢…！？今日の有馬はなんか珍しいね…｣
貴｢そうでしょうか…でも、とても楽しめたのでいいでしょう？｣
ニッコリと、裏のない笑顔を見せた凜につられて、及川も笑い返した。
貴｢帰りましょうか｣
及｢…そうだね｣
名残惜しさを感じながら、夕日に照らされて2人は帰り道を歩いた。
明後日からまた始まる、厳しい部活も今日のことを思い出せば、頑張ろうと思える及川だった。
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れいみぃ - なんか狂犬ちゃん可愛いですね！！ (2020年2月1日 3時) (
レス) id: e9e3a7151e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜(プロフ) - 桜舞姫・蝶月姫さん» ……本当にごめんなさい。低脳の私は…忘れてしまったようです……ごめんなさい。でも、見てくれていることが分かって本当に嬉しいです。なんの作品見てくれたのか教えてくれると嬉しいです！本当にごめんなさい。返信くれたら嬉しいです！こんな私を見捨てないで下さい (2019年8月19日 0時) (レス) id: 3aa4f94975 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - 私のこと覚えてますか？....なんか前もコレ聞いたような...(殴、とっても面白いですね！彼岸桜さんの作る作品大好きです！更新頑張ってください (2019年8月18日 18時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2019年6月23日 16時
