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かなり力強く引っ張られ、国見の方に倒れそうになった寸前、国見は私の後ろに腕を回してきた




『国見⁈何してんの⁈』



私が膝をつき、側から見れば私が国見を襲う寸前の絵面になってしまっている



『腕どけて、私捕まりたくない!』


国見「は?捕まる?」


国見はいつもと変わらずボケっとした顔で私のハチマキを解くと、首にぶら下げていた自分のまちまきを顔面に押し付けてきた




『うおっ⁈ちょっと⁈』



国見「これで満足か〜?」




私を邪魔とでもいうように手で押しのけて立ち上がり、スタスタと歩き出す国見に若干の殺意が湧いた




『おい国見ふざけてるのか?』


国見「まだ何か不満があるの?」


『ありまくりだわ!』


国見「なんだし」


『交換したいって言ったけど、いやいや仕方なく交換されるのとは違うんだよ!』



国見「わがままかよ」



『お前に言われたくない!』


国見「いやいやでも無いし仕方なくでも無いですー」


『棒読みっ』


国見「これで俺たちが付き合ったら、はちまきの話は本当になるな」


『私で実験しないで⁈』




金田一「国見〜、樋口!お前らどこに行ってたんだよ!」


国見「あっちの方」



金田一「とにかく樋口が自我を取り戻せてよかったぜ」



『怪物みたいに言うなし』



影山「はちまき如きに男女が結ばれる効果があるわけないだろ」


金田一「確かにそうだな、先輩達は自分で頑張ったんだろ。どうせ」



影山「でも、理解しないで交換した俺も悪い事したな」


『影山もやっと恋愛を一つ学んだな』



「あの…国見さん!よかったら私とはちまき交換して貰えませんか⁈」


金田一「ひぇー、モテるな国見の奴」


『なんでこんな奴が…』



国見「俺、もう交換したから」


「…えっ⁈」


金田一「は?!」

影山「国見が⁈」



国見「うん、樋口と。ね?」



『くに、、お前…』



「ほんとですか⁈」

『いや、ちがっ…違くは無いけど訳があって』


「そんな!2人はどうゆう関係なんですか⁈まさか…付き合って」『付き合ってないからね⁈』


「じゃ、じゃあなんで⁈」


国見「え〜俺たち付き合ってなかったの?」


『は?!』


金田一「おい国見!どうゆう事だ⁈樋口説明しろ!」


『いやだから付き合って無いってさっきから』国見「じゃあさっき俺を押し倒したのはなんだったの?」


影山「押し倒した⁈」


『押し倒してない押し倒してない影山そんな顔で見ないで!』



「2人はもうそんなところまで…!」


『待って勝手に妄想広げないで!』

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作者名:カリナ | 作成日時:2024年1月10日 1時

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