ただの青春、たかが友情。『ハイキュー』 (ページ12)

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違和感ページ12

次の日の練習試合、及川さんは途中、影山と交代させられた

『はぁ、大丈夫かな、』

国見「しょうがない事だろ。ほら早く帰るぞー」

金田一「今日コンビニよろーぜ」

数週間後、及川さんは吹っ切れたかのようにいつも通りになっていた。

及川「Aちゃ〜ん！」

『うわ、及川さん。わざわざ教室まで何のようですか』

及川「うわって言わないで⁈お礼が言いたくてね」

『お礼…？私は何も、』

及川「したよ。Aちゃんには助けられた。あの練習試合の後、岩ちゃんに言われたんだ。6人で強い方が強いって。」

『…その通りですね』

及川「俺は飛雄みたいに天才じゃない、だから俺は俺に出来るやり方で戦う。」

及川さんのバレーに直向きな所が大好きだ。今の及川さんは、きっと誰よりも強い。

『本当に良かったです。最後の大会、応援してます』

及川「うん、じゃ！及川さんは忙しいから！」

ひらひらと手を振り三年フロアに向かう及川さんをボケっと眺める

『あれ？結局私は及川さんに何をしたんだ？何もしてなくない？？？』

・・・・

及川「何もしてないなんて言わないでよね、、」

あの日、私は次の日の試合の持ち物を整理すると金田一達に嘘をつき、及川さんの練習をずっと見て居た。止める事が出来ず、倒れてしまわないか心配でおどおどし、30分経ち痺れを切らして私は声をかけた。

私にとったらただの気休め程度の行動でも、及川さんにとって、自分を心配してくれる存在は大きいものだった。

そして、私がそれに気づく事はなかった。

数ヶ月が経ち、三年生最後の試合はあっという間に過ぎていった

北川第一は惜しくも、白鳥沢学園中等部に負けてしまった。

その試合からだった

ーー私が自分に違和感を持ち始めたのは。ーー