青春とは。 ページ2
中学に入れば、それなりの友達とある程度の青春が送れると思っていた。
実際、私はそれらに恵まれていない。
佐藤「おはよA！」
『おはよ』
金田一「お、今日は遅刻しなかったんだな！」
国見「髪の毛爆発してんじゃん、うける」
影山「国見、笑ってないのに面白いのか？」
国見「朝から笑う気力ない。」
親友と呼べる存在は居る。会話が出来る存在も居る。
でもそれは親友と、部活が同じの同級生という関係であって決して私の望んでいた"友達”ではない。決して。
金田一「なぁなぁ、俺今日髪型上手くいったんだぜ」
国見「いつもと何も変わってないけど」
影山「いつもセットしてたのか⁈」
『てかさっき私の髪の毛爆発してるとか言った奴誰だっけ。普通に許さないけど。』
国見「影山早いうちに謝っといた方がいいぞ」
金田一「国見だろ…」
影山「…？悪い。」
金田一「謝るのかよ、」
『別にいーけど』
金田一「いーのかよ！」
佐藤「あんた達ほんと朝からうるさい。」
私はこんな日常を青春と呼びたくない。青春ってもっと、キャハハ，ウフフ，するもんでしょ。
先生「席つけー。じゃ、知っての通り近いうちに体育祭あるから係とか委員長中心に決めとくように。」
『初耳なんだけど⁈』
国見「めんどくさ」
金田一「国見、体育祭くらい気合い入れろよな。北川第一は人数も多いし毎年盛り上がるらしいぞ」
国見「尚更めんどくさいだろ」
影山「体育祭って、小学の運動会みたいなやつか？」
金田一「まぁそうだな」
『騎馬戦で相手ボコボコにしたい』
国見「ほぼ喧嘩じゃん」
金田一「最悪だな」
影山「及川さん達は何に出るんだろうな」
金田一「及川さんはなんか綱引きしなそうだな」
国見「理由は手が汚れるからとかそこら辺だろ」
『偏見すげーな』
佐藤「A、部活の先輩が呼んでるよ。廊下すごい事になってるから早く行ったほうがいいかも」
『「及川さんか/だな」』
『何だろ、めんどくさいから一年フロアにはあんまり来てほしく無いんだけど』
金田一「すげ〜群れ出来てるぞ」
教室を出て向かいの壁に群がる女子の中心に、愛想よく会話するバレー部キャプテンの及川徹先輩。
私は普段チャラチャラしてるのにたまに真剣な表情をする掴みどころがない及川さんが苦手だ。
『及川さん』
及川「お、Aちゃ〜ん。」
彼の一言で女子の視線が一斉に私に集まった。
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作者名：カリナ | 作成日時：2024年1月10日 1時
