今日から嫁、始めます【オリジナル・男主】

嫁3 ページ7

歩き続けて10分ついたのは
お屋敷の離れだった。

今風のコンクリート製の大きな本家の端に通路で繋がる少し小さめの木製のお屋敷。

小さめと言っても、十分他の家に劣らない程のお屋敷。二階建てだしね


貴「ここは……離れでありんす？」

薫「あぁ、こんな所で悪いがお前のためなんだ」

貴「わっちの……？」


腕を引かれ屋敷の中に入れば、
遊郭では見たことがないような豪華な"しゃんでりあ" や "かびん" があった。

やっぱり上流貴族なんだな……


薫「小桜、お前の部屋はここだ。入れ」

貴「あい。……！こ、こんな部屋だなんて、もったいのぉごさんす」


促されて入った部屋は"そふぁ"、"てーぶる"、
"べっど" など洋風なもので溢れかえってた。

使い勝手も分からないのに、


薫「歩き続けて疲れただろう？ソファーにでも掛けろ」

貴「あい、わかりんした」


あ、思ったよりふかふかだ……！すごい！


薫「そんなにソファーが珍しいのか？」

貴「あ、あい……こんなにふかふかだなんて思わくて……」

薫「ふっ、そうか。いや、実に愛らしいな、と思ってな」


……笑った……？笑うことなんてあるんだ
なんか意外かも。


貴「ほ、褒め言葉として受け取ってもいい……ってこと？」

薫「さぁ、どうだろな」


わっちとてーぶるを挟んだ向かいのそふぁに座って足を組んだ

わ、様になる……！

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