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すっかり頼もしいエースになったね ページ11

高橋side


横山「通しやってみて、何かある人いますか?」


「はい」


横山「はい、A」


「M.Tに捧ぐのフォーメーションで、扇になる時あるじゃないですか。

あそこ、位置がズレてたので暗転の時にバミリ確認した方がいいと思います」


『そうね、前から見てても明らかだった。

じゃあ、どうしたら合うと思う?』


「う〜ん、人それぞれかもしれないですけど…

正しい場所に立った時の景色と、隣の人との感覚を覚えておくのがいいと思います。

私は、画像として記憶しちゃうので…」


『よし、じゃあみんなもそれで試してみよう』


「「はい!!」」


『それと、始まりの時って照明落とせますか?」


『全部暗転?』


「真っ暗の中で歌い始めて、顔上げた時にライトが当たった方がいいかなって」


『あー、確かに。

暗闇に光当たる演出の方がいいかもね』


「危なくなければ、それでお願いしたいんですけどどうですか?」


横山「うちも、その方がええと思う」


小嶋「そうだね、歌い終わったら消えて、次の人に光の方がいいかも」


『おっけー、じゃあそうしよう』


「ありがとうございます、お願いします!」




2月から始まる新公演のリハーサルを見に来た。

私は出ないけど、私にとっても大切な公演。

新体制のチームがどうなるか、見届けるのも最後に出来る使命の1つだから。

こっそり見学させてもらってたんだけど、いやぁすごい。

みんな、細かいところまでビシッと揃えてる。

本番は2ヶ月弱先だし、年末はそれぞれ仕事が詰まってるのに。

それで、ここまで合わせられるんだから。

何より、Aの成長著しい。

自分から手を挙げて意見を言えるなんて、とんだ成長だよ…

その姿を見れただけで私の胸はいっぱいで、ゆるゆるな涙腺からは涙が…






「あ、うんそんな感じ。

中指に神経使って、目は明後日を見るイメージで。

後奏が終わるまで逸らしちゃダメだよ。

あと、足さっき逆だったから気をつけてね」


樋渡「はい!」


山田「Aさん、ここの振り教えてもらっていいですか?」


「うん、もちろん!」




確認になると、Aが真っ先に後輩の元へ。

気になった点を伝えて、一緒に直してあげていた。

的確にアドバイスしたと思ったら、次のご指名。

後輩に頼りにされる先輩が、そこにいた。

もう、お姉さんメンバーに引っ張ってもらうだけのAじゃない。

自分が引っ張る立場にあることを自覚して、しっかりと行動移せてる。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月28日 18時

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