気負わなくていいよ ページ2
前田side
センターが不安で出来ないと泣くAちゃん。
私にも、こんな時あったなぁって懐かしく思う。
まぁ、私は断固拒否でレコーディング室に籠城したから、Aちゃんの方が全然大人だけどね笑
乃木坂でのセンターは経験してるけど、AKBのセンターはちょっと違うか。
しかも10周年記念だし、そのプレッシャーは私には想像出来ない。
私がAちゃんなら、そんな重たい場所は無理って逃亡するだろう。
籠城どころじゃない、多分逃げる。
小嶋「A〜、不安なの〜?」
「ヒックヒック…(コクン)」
渡辺「コンサートの時も、声震えてたもんね」
指原「あんなに動揺するA、初めて見たもん」
大島「そうだったんだ」
篠田「まぁ、10周年記念シングルでセンターは重たいよね」
板野「ね、色々言われるだろうし」
渡辺「所属が乃木坂ってだけで、AもAKBの一員なのになぁ…」
高橋「10周年記念だと、より波紋があるだろうからね…」
珠理奈「それはあると思うけど大丈夫だよ。
私がどんな声からも守ってあげるから!」
篠田「珠理奈もね、同じ経験してるから」
指原「確かに、突然AKBのセンター抜擢だったもんね」
珠理奈「そうなんです、その時は先輩方に守ってもらったので…」
篠田「AもすんなりAKBに馴染めたから、今回も大丈夫だと思うんだけどなぁ…」
「こわい…ヒックヒック」
小嶋「そっかぁ、怖いかぁ…」
高橋「いやそうよね、そりゃ怖いよね」
全然泣き止まないAちゃん。
私たちが思うより、怖いよね。
プレッシャーもすごいだろうし、周りの人からの反応だって気になるよね。
あんまり泣いてる所を見ないから、私もちょっと驚いてる。
綺麗な目が真っ赤になっていくのが、すごく可哀想…
私も、何かしてあげたい。
私にしか出来ないことも、絶対あるはずだから。
高橋「A、センターの何が不安かな?
ここにさ、優子も敦子もいるから。
センター経験者に話してみたらどうかな?
2人とも、すごい勢いで大きくなるグループのセンターを守って来たからさ。
きっと、頑張れるアドバイスしてくれると思うよ」
前田「どしたぁ」
大島「うん、何でも言ってみ」
たかみなから、ちょうどいいパスが回ってきた。
あんまり言葉を伝えるのは得意じゃないけど、今だからこそ言えることもある。
グループを俯瞰的に見ることが出来ている、今だから。
私の経験が、少しでも役に立ったらいいな…
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月28日 18時