お姫の苦手 ページ4
A「やーだー！」
飛鳥「おいこら、逃げるなー」
A「注射嫌いなのぉ！」
飛鳥「それは知ってるけど、打たなきゃダメでしょー？」
A「大丈夫！私はかからない！」
飛鳥「そう言ってるやつが1番かかるの！」
数ヶ月前、飛鳥と追いかけっこをした。
追いかけっこというより、私が勝手に逃げてただけなんだけど…
理由は簡単。
インフルエンザの予防接種をするから。
注射が大嫌いな私は、毎年脱走の常習犯です。
今年は、飛鳥に追いかけられてます。
「はい、捕まえた〜」
飛鳥「まゆちゃんナイス！」
A「全然ナイスじゃな〜い」
飛鳥「はいはい、もう逃げられないよ〜」
「ほらA、一瞬だから頑張っておいで？
飛鳥が一緒に行ってくれるって」
A「やだぁ…」
飛鳥「大丈夫だってぇ笑」
マネージャーのまゆちゃん捕まってもなお、少し駄々をこねた。
でももう、これ以上の抵抗はしない。
渋々といった表情で、飛鳥に着いていく。
案外、覚悟が決まれば大丈夫なのかもしれない。
その後も、針を刺す瞬間に少し泣きそうになったくらい。
これと言って大暴れはせず、予防接種は完了した。
…それなのに
:
A「うぅ…っ」
飛鳥「大丈夫だよ、すぐ終わるからねぇ」
A「絶対にいや！」
飛鳥「おっきい声出さないの〜」
A「だって、こんな細長い棒を鼻に入れるんだよ？
絶対痛いに決まってるもん、絶対やらないからね」
飛鳥「そんなこと言ったってねぇ…
だって、高熱で体しんどいでしょ？」
A「しんどくない…」
飛鳥「喉痛かったり、関節痛かったりするんでしょ？」
A「しなぁい…」
飛鳥「もうそんな嘘バレバレだから、無理しないの。
大丈夫だよ、ほんとにすーぐ終わるんだから」
A「でもやーだぁ…」
あれだけ注射を頑張ったのに…
今朝、発熱してしまった。
その時はまだ、微熱程度だったのに。
学校でグングン熱が上がり、あっという間に高熱に。
フラフラしてた所を飛鳥に見つかり、保健室送りにされた。
マネージャーさんの送迎の関係で、飛鳥も共に早退することになり今に至る。
大っ嫌いなインフルエンザの検査をしなきゃいけないんだって。
飛鳥「ほら、頑張るよ？
あすちゃん、手繋いでてあげるから」
A「ふぇ…」
痺れを切らしたのか、飛鳥が手を繋いできた。
これでもう、逃げられない。
私はとうとう、覚悟を決めた。
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陽香(プロフ) - tensaimarichaさん» 1年ちょっとという長い間、お付き合い頂いてありがとうございました。わぁ！嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年11月7日 20時) (
レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 橋ちゃんさん» ありがとうございます。ぜひ、お楽しみに！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 29c64901f3 (このIDを非表示/違反報告)
tensaimaricha(プロフ) - 本編完結お疲れ様でした！！！気づけば1年ちょっとこの小説と過ごしてきました。これからも楽しみにしています！しろりんご。さんの言葉遣い表現が大好きです！これからも楽しみにしています！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 04eb34e649 (このIDを非表示/違反報告)
橋ちゃん - 本編完結お疲れさまでした！毎日楽しみに読んでいました。とくに飛鳥ちゃんとの絡みが大好きでした❗afterstoryも楽しみにしています😊 (2021年11月7日 11時) (レス) @page1 id: 0784958bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2021年11月7日 0時
