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「美味しい……」
料理を食べていて、思わずそんな言葉が出てしまった。恥ずかしくなり、手で口を抑えるとマサイ君が優しく微笑む。
「ありがとうな」
マサイ君にお礼を言われ、私がはにかみながら笑うとマサイ君はまた私の頭を撫でた。
「これ、マサイ君が作ったの？」
私が訊くと、マサイ君はコクリと頷いた。
「料理上手なんだね」と付け足せば、マサイ君は途端に照れ出すので少し面白い。
「でも、俺よりモトキの方が料理上手いんだよ」
マサイ君は苦笑しながらそんなことを口にする。あのモトキさんがマサイ君より料理が上手だなんて……想像がつかない。
「俺らが中学生の頃の料理担当はモトキだった」
シルクさんが優しく、そして何処となく切ない顔をして言う。
そうかそうか、中学生の頃はモトキさんが………ん？
「中学生の頃からシェアハウス暮らしなんですか？」
私が目を真ん丸にして訊くと、シルクさんは大きく頷いた。
「そう、俺ら七人は中学生の頃からここ住み」
シルクさんはにっこりと笑って言う。
中学生だけで生活なんて出来るんだ……などと思っていると、それを見透かしたかのようにンダホさんが口を開いた。
「まぁ、定期的に実家には帰ってるけどね」
そういうことなら少し安心だ。
私が納得の声を漏らすと、ンダホさんはにっこりと笑った。
「もっきゅんがあんな風になったのは何時だっけ」
ぺけたんさんが全員に訊くと、それぞれが難しい顔をした。
ていうか、ぺけたんさんがモトキさんをもっきゅんと呼んでいることが衝撃的すぎる。
「中二の……夏？」
ダーマさんが答えると、全員が「あー」と声を漏らしながら頷いた。
「確かそんぐらいだわ」
ザカオさんが言うと、全員が「だよな」と言い出す。
仲良いな。なんて思いながら私はその場に合わせて頷いた。
「あいつ、シェアハウス来てからずっと夜になったら出かけてるよな。毎日ではないけど」
マサイさんが思い出すかのように言うと、全員が頷く。
「一番仲の良いダーマでさえモトキが何してるのか知らないしね」
ンダホ君が言うと、その言葉にも全員が頷いた。
そこからも案の定、食卓はモトキさんの話題で持ち切りになった。
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ヒカリ - この作品みてて後々きずいたんですけど「あたしのあーる」ですよね？間違ってたらごめんなさい (2018年8月20日 15時) (
レス) id: 9436d6040f (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - Flowerさん» コメントありがとうございます！ 好きと言われてとても光栄に思います(*^^*) 続きが気になりますか……！ 更新頑張りますね(*^^*) ありがとうございます！ これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年6月14日 16時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 初コメ失礼いたします！この作品めちゃくちゃ好きです……なんか、こう…先が気になるぅ、みたいな(語彙力)これからも応援しております笑 コメント失礼しました！ (2018年6月14日 10時) (レス) id: 0fb1b62cfe (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - 莉夏さん» コメントありがとうございます！ 大好きと言ってくださるのは此方のモチベーションにも繋がります！ ありがとうございます(*^^*) これからも応援よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
夘月(プロフ) - #よもぎもちさん» コメントありがとうございます！ 続きが気になると言ってくださるのは何よりです(*^^*) 自分のペースで徐々に更新していけたらなと思っている所存です！ これからも応援よろしくお願いします(*_ _) (2018年5月1日 18時) (レス) id: 362c230e82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夘月 | 作成日時：2018年3月8日 14時
