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バスがグリモールド・プレイスで急停車したときに、椅子がいくつかひっくり返ったらしい。何人かの魔法使いや魔女たちが、ブツブツ言いながら立ち上がりかけていた。誰かの買物袋がバスの端から端まで滑ったらしく、カエルの卵やら、ゴキブリ、カスタードクリームなど、気持の悪いごたごたが、床一面に散らばっていた。
「どうやら分かれて座らないといけないね」
空いた席を見回しながら、トンクスがきびきびと言った。
「フレッドとジョージとA、後ろの席に座って……リーマスが一緒に座れるわ」
トンクス、ハリー、ロン、ハーマイオニー、オリヴィア、ジニーは三階まで進んでいった。車掌のスタン・シャンパイクが、興味津々で、後ろの席までハリーとロンにくっついていた。ハリーが通り過ぎると、次々と顔が振り向き、ハリーが後部に腰掛けると、全部の顔がまたパッと前を向いた。
みんなそれぞれ十一シックルずつスタンに渡すと、バスはぐらぐら危なっかしげに揺れながら、再び動き出した。
歩道に上がったり下りたり、グリモールド・プレイスを縫うようにゴロゴロと走り、またしてもバーンという大音響がして、乗客はみんな後ろにガクンとなった。
夜の騎士バスは右側からでなく左側から何台もの車を追い抜き、わなわなと危険な揺れ方をした。
「僕、気が変わったよ」
ロンがブツブツ言った。床から立ち上がること六回目だった。
「もうこいつには二度と乗りたくない」
「ほいさ、この次の次はオグワーツでぇ」
スタンがゆらゆらしながらやってきて、威勢よく告げた。
「前に座ってる、おめぇさんと一緒に乗り込んだ、あの態度のでかい姉さんが、チップをくれてよう、おめぇさんたちを先に降ろしてくれってこった。ただ、マダム・マーシを先に降ろさせてもらわねぇと――」
下のほうからゲェゲェむかつく音が聞こえ、続いてドッと吐くいやな音がした。
「――ちょいと気分がよくねえんで」
数分後、「夜の騎士バス」は小さなパブの前で急停車した。衝突を避けるのに、パブは身を縮めた。スタンが不幸なマダム・マーシをバスから降ろし、二階のデッキの乗客がやれやれと囁く声が聞こえてきた。バスは再び動き出し、スピードを上げた。そして――
バーン。
バスは雪深いホグズミードを走っていた。雪片がバスの大きなフロントガラスを打った。
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Neko(プロフ) - 愛憎のフィナーレのパスワードを教えてください (2022年12月11日 18時) (
レス) @page27 id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - 神崎さん» ありがとうございますー！！！！更新頑張ります😭💪🏻💪🏻 (2022年7月17日 3時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも気長に待ってます！😊 (2022年7月10日 7時) (レス) @page44 id: 570d2293d8 (このIDを非表示/違反報告)
鵲(プロフ) - mp0623さん» わー！！長らくおまたせしてすみませんー！！ありがとうございますーー！！！がんばります！！💪🏻💪🏻💪🏻 (2022年7月10日 1時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
mp0623(プロフ) - 続き嬉しいです〜〜〜！夢主ちゃんに甘々な双子が可愛いです☺️💖💖引き続き楽しみにしています！！！ (2022年7月6日 3時) (レス) @page31 id: 2d647e4096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2022年5月28日 3時
