寂寞のアイソレーション３ (ページ35)

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ジャスティンと「ほとんど首無しニック」の二人が一度に襲われた事件で、これまでのように単なる不安感ではすまなくなり、パニック状態が起こった。

クリスマスに帰宅しようと、生徒たちが雪崩を打ってホグワーツ特急の予約を入れた。Aはあの事件以来、元から除け者にされてはいたが、ますますみんなから除け者にされた。ハリーも同じだった。廊下で二人に出会うと、まるで二人が牙を生やしたり、毒を吐き出したりするとでも思っているかのように、みんな二人を避けて通った。

「ごめん、A。君まで避けられるなんて」

「ハリーのせいじゃないって言っただろ？」

あの事件以来、何度かハリーと話すことがあった。ハリーが申し訳なさそうに謝ってくる度、Aはそれをやめさせた。

「君も、あそこに居合わせただけなのに」

「元から嫌われ者だったし、しょうがないよ」

Aが苦笑した。

「私の家系は純血だし……スリザリンの継承者って話も、みんな辻褄が合うと思ってるんだろうな」

みんな、二人がそばを通ると、指差しては「シーッ」と言ったり、ひそひそ声になった。フレッドとジョージにしてみれば、こんなおもしろいことはないらしい。二人はわざわざハリーの前に立って、廊下を行進し、「したーにぃ、下に、まっこと邪悪な魔法使い、スリザリンの継承者様のお通りだ……」と先触れした。

パーシーはこのふざけをまったく認めなかった。

「笑いごとじゃないぞ」

パーシーは冷たく言った。

「おい、パーシー、どけよ。ハリー様は、はやく行かねばならぬ」

とフレッドが言った。

「そうだとも。牙をむき出した召使いとお茶をお飲みになるので、『秘密の部屋』にお急ぎなのだ」

ジョージがうれしそうにクックッと笑った。

「へー、それじゃ、Aにも同じことが言えるのかい？」

ロンがじとっとした顔でAを指差すと、フレッドとジョージはさも当たり前というような顔でけろりと「俺達がAにそんなこと言うわけないだろ」と言った。

フレッドがハリーに「次は誰を襲うつもりか」と大声で尋ねたり、ジョージがハリーと出会った時、大きなにんにくの束で追い払うふりをすると、そのたびに、ジニーは「お願い、やめて」と涙声になった。しかし、少なくともフレッドとジョージは、ハリーがスリザリンの継承者だなんて、まったくバカげた考えだと思っていた。

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