寂寞のアイソレーション３ (ページ3)

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「ぅ、んん」

しばらくして、唸りながらAが目を開いた。

「おはよう」

「わっ」

上から顔を覗き込むジョージに、Aが少しあたふたしながら体を起こした。ソファーに座っている。どうやら、ジョージの膝に頭を乗せていたらしい。

「ジョージ、ごめんな……私、寝ちゃって……」

「全然いいよ。気にしなくて」

「今何時だ？」

Aの言葉に、反対側に座っていたフレッドが答えた。

「もう12時だな……昼食の時間だ。大広間に行くか？」

そういった直後にAのお腹がなったので、Aは少し顔を赤くしながら「うん」と頷いた。

─────

大広間につきテーブルについたあと、Aは皿に食べ物をよそい食べ始めた。横では、フレッドとジョージも同じようにサンドイッチやらをひっ掴んでいる。

Aは昼食をとっている二人の横顔をじっと眺めた。

「どうしたんだ？」

「え、あ、な、なんでもない」

ジョージと目があったAは慌てて前を向き、いそいそと口の中に食べ物を突っ込んだ。ジョージがくすくす笑った。

「落ち着いて食べろよ。ほら、ついてるぞ」

ジョージがAの口元を指で拭った。Aは急に顔が熱くなって、わけが分からないまま慌てて俯いた。頭にはてなマークを飛ばしたまま下を向くAに、ジョージはきょとんとした。

「どうかしたか？」

「な、なんでもない」

「本当か？」

フレッドがAの顔をじっとのぞき込んだ。

「顔赤いな。ちょっと熱あるんじゃないか？」

「わっ」

フレッドはAの額に手のひらを当てて熱を確かめた。今度は心臓が飛び出しそうになるくらいどきっとして、Aは危うく椅子から転げ落ちそうになった。

「大丈夫か？」

「う、うん、ごめん」

「体調悪いのか？」

「そんなことないと思う……けど……」

Aはごにょごにょして、自分の頬の熱を確かめた。

「……いや、私、病気なのかもしれない」

「え？」

急にこんな胸が苦しくなって顔が熱くなるのは、病気に違いないとAは思ったらしい。ガタンと立ち上がったAは慌ててふたりに言った。

「医務室に行ってくる！」

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