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「それどうしたんだ？」
夕食の時間、大広間でポテトサラダを食べていたAの横に座ったフレッドが、Aの頬を指差しながら言った。
「授業でちょっと切ったんだ」
「どんな授業だ？」
「ピクシーを捕まえさせられたよ」
Aが苦笑しながら答えると、フレッドはじーっとAの頬の傷を見つめ、それから手を伸ばして、その付近に指で触れた。
「だめじゃないか。傷をそのままにしとくなんて」
「別に大した傷じゃないし、いいかなって思ったんだ」
「女の顔に傷を作るなんて、どこのトンチキ教師だ？」
「ロックハート先生」
フレッドはその名前を聞くとニヤッとした。
「あいつか。やっぱり顔だけの間抜けだったか」
「ピクシーの動きを止める呪文を唱えてたけど、上手くいかなかったみたいだ」
「大丈夫だったのか？」
「うん。私が金縛りの術で止めた」
その時ジョージとリーが一緒にドタドタと大広間へ入ってきて、フレッドたちを見つけるなりそちらに寄ってきた。Aの反対隣に腰掛けたジョージは、Aの顔を見るなり険しい顔をした。
「それどうしたんだ？」
「ふふっ」
Aが急に笑い始めたので、ジョージがけげんそうな顔をした。Aは慌てて言った。
「フレッドも全くおんなじことを聞いてきたから、おかしくて笑っちゃったんだ。ごめんな」
「そりゃ俺達双子だからな」
ふくれっ面でそう言ったジョージはAの頬を指でつついた。
「なんだ？」
「だめだろ、傷をそのままにしと──これも既出か」
Aがまた笑ったのを見て、ジョージがじとっとした。Aの反対隣にいる相棒を見つめながら、ジョージは深いため息を吐いた。テーブルに向き直ったジョージはぶすっとした顔で夕食にありつき始めた。
Aはまた慌てた。
「ジョージ、ごめんな」
「どうしようかな……」
チキンを食べながらそう呟くジョージに、Aは眉を下げた。するとジョージは、Aを見ながらおかしいというようにくすくす笑った。
「冗談さ。こんなことで怒るわけないだろ？」
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
