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「わっ───、ふ、フレッド？」
Aが慌てながらも少し嬉しそうに笑うと、フレッドは深く息を吐き、抱きしめたままAの頭を撫でた。
「頑張ったな、A」
その言葉にAは目を丸くしたが、程なくして、堪えていた涙があふれ出てきたようだった。鼻を啜ったあと、Aはフレッドの肩に顔を埋めて、背中に手を回すと、小さく声を上げて泣き始めた。
「うぅーっ……う、ひっく、ぅっ、え、ううっ」
「うん。辛かったな、A」
それからしばらく、Aはフレッドの腕の中で泣いた。
─────
「足元気をつけろよ」
「うん」
それからまた車に乗って家に戻り、開いたままにしていた窓から、Aは部屋へと入った。また窓の方を向くと、ジョージが車のドアを閉めて、また窓から顔を覗かせた。
「またな、A──そんな顔するなよ。九月なんてすぐ来るさ」
「うん……」
Aが寂しそうに眉を下げて笑いながら言うと、ジョージはじっとAを見つめ、それからAの頬を掴み、額に口づけをした。
「おやすみ」
ジョージはもう一度座席に座り直すと手を振った。Aが「うん」と頷いて同じように手を振ると、フレッドがアクセルを踏み、二人は夜空の向こうへ消えていった。
Aは窓を閉めてベッドに寝転がると、近くのクッションを掴んで胸に抱いた。なんだかドキドキして不思議な気持ちになった。それがなぜなのか分からなくて、とにかくこの胸のもやもやをどうにかしたくなったAは、早く寝てしまおうとぎゅっと目を瞑った。
泣いて疲れていたせいなのか、胸のもやもやが続いても眠りに落ちるまでにそこまで時間はかからなかった。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
