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ほどなくロンは、本をどっさり抱えて戻ってきながら、テーブルの上にドサッと置いた。
しかしどこか慌てた様子で、テーブルに置いた「イギリスとアイルランドのドラゴンの種類」「ドラゴンの飼い方──卵から焦熱地獄まで」という本よりも重大なことを見つけたというように鼻息を荒くしていた。
「一体どうしたの？」
「今、僕、そこで見ちゃったんだ！」
ロンが遠くの本棚の影を指差しながら言った。
「今──フレッドが──僕の兄貴だよ！フレッドが──」
「フレッドがどうしたの？」
「あのA・ウィータのことを抱き締めてた！」
オリヴィアはAの名前が出るなりビクついて、聞かなかったことにしようとしたのかまた本に目を戻した。
「抱き締めてたんだ！」
ロンは、自分の言ったことが聞こえなかったのかというように興奮しきって、顔を赤くし、憤慨しながらもう一度言った。
「あのフレッドがだぞ！ ねえ、あの二人って付き合ってるのかなぁ？」
「バカ言わないで」
ハーマイオニーは呆れたような声色で言った。
「ウィータ家は純血主義よ。あの子はそうじゃないみたいだけど──まあ、それも本当か分からないし。ウィーズリー家は純血主義の家系から敵対視されてるんでしょ？」
「ウン、そうだけど……でも、本当に、フレッドはA・ウィータのことを抱きしめてたんだぜ！」
「ロン、あの子の話はあんまりしないで！」
ハーマイオニーは青ざめているオリヴィアをちらりと横で見たあと、憤慨しながらロンに言った。
「でもさ、ウィータってそんな悪い子に見えないけどなあ。ほら、飛行訓練の時もネビルのこと助けてたしさ、前のクィディッチの時だって僕達を庇ってくれたんだぜ？」
「あの子はオリーと話す口実を探してるのよ」
ハーマイオニーが恨めしげな顔でそう言った。
「そうに違いないわ。全くしつこいんだから」
「でも、もう何ヶ月も話しかけに来てないじゃないか」
「それは私がオリーに話しかけないでってあの子に忠告したからよ」
ロンはまだ納得の行かないように唸った。
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鵲(プロフ) - 貴戸藍樂_きど あいらくさん» ありがとうございます〜！！エヘ…可愛く書けてたらよかったです❤❤これからも応援よろしくお願いしますーー！！ (2021年10月9日 20時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
貴戸藍樂_きど あいらく(プロフ) - 続編おめでとうございます！！撫でられた時の感覚が違うって...かわいすぎやしませんか()可愛らしい絡みの中にある厳しいお母さんもまた最高です...！更新お疲れ様です！ (2021年10月9日 19時) (レス) id: 1c72b51fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲
| 作成日時：2021年10月9日 18時
