いつか、きっと。 (ページ7)

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ほんまに優しい。

でも濵ちゃんのその優しさは

俺だけに向けられたものちゃう。

でも年齢を重ねる毎に、

俺にだけ向けて欲しいって思いが強なって

中1になったタイミングで意を決した。

　「...濵ちゃん、」

紫「ん？おっ神ちゃんお疲れさん〜。

　いらっしゃい。」

　
いつも通りレッスン室に行ったら、

今日はギターをいじりながら座っとった。

いつもの俺はそのままロッカーに

荷物を置きに行くんやけど、

今日はそんな濵ちゃんの目の前に行って正座をする。

紫「ん？どしたん、ロッカーに荷物置いといで？」

　「俺、濵ちゃんに話あんねん。」

紫「なんや、学校の相談か？」

俺が話があると言えば、

持っていたギターを隣に置いて座り直してくれる。

　「〜っ、違くてっ、！」

紫「ん？」

　「おっ、、俺...俺っ、、！

　濵ちゃんが好きやねんっ、！」

紫「...あ、えっ、好き！？俺を！？」

　「せやねん、！

　っ、気持ち悪いかもせえへんけどっ、、

　好きやねんっ...」

しばらくレッスン室に沈黙が流れる。

もう嫌われたんやなって思って、

ロッカーに荷物置きに行くのに立ちあがろうとしたら、

あったかい何かに包み込まれた。

　「えっ...？」

紫「...俺も好きやで、神ちゃん」

　「...え、」

紫「ずっと好きやったけど、

　神ちゃんそんな感じなかったから

　言わんとこって思っててん」

　「っ、、ｸﾞｽｯ、嘘っ、、」

紫「嘘ちゃうで、？...なぁ、神ちゃん。

　俺で良かったら、付き合ってほしい。」

濵ちゃんにハグされとって、

絶対無理やと思ってたお付き合いを

濵ちゃんの方から願い出てくれた。