拾参話 ページ16
貴「…いらっしゃいませ
ご注文は？」
客「あああのっ、ここが噂の情報屋ですか？
というか、あの、いきなり家が現れて、
それで！！」
女性の客のようだ。
麗「落ち着いて要件を言ってください」
客「は、はいっ！花を一本ください！」
花を一本ください、というのは情報が欲しい時の合言葉のようなものだ。
貴「別室へ案内します」
情報によっては他人に聞かせられないようなものもある為、いつも別室へ案内するようにしている。
別室の戸を開け、すぐに閉める。
客「あの、仙人についてなのですが…！」
貴「落ち着いて…
とりあえず椅子に座ってください」
客を宥めながら椅子に座らせる。
客「あの、仙人っていらっしゃいますよね？
仙人についての情報が欲しいのです！」
貴「…仙人の何が知りたいのですか」
客「え？！えっと、仙人とは
どういう人なのか、とか！！」
貴「…もう少し絞れませんか」
客「え…っと…」
うーん、と悩んでしまう女性の客。
貴「…本当に知りたいことは何か、
自分自身が分かっていないと
私も情報を渡せません」
客「…」
貴「……対価は高くなりますが、
仙人について、の情報を渡すことは
できます」
客「え、そうなのですか？！
お願いします！」
貴「では、対価を…」
客「…対価？」
きょとん、とした顔でこちらをみる女性の客。
麗「対価のことを知らずにきたのですか」
貴「対価…そうですね
ここにきたことを忘れること、
貴方の大事な情報を教えること…
この二つにします」
客「分かりました
…大事な、情報…」
話してくれたのはもう前から知っている情報だった。
他にはないのか、と問うてもこれ以上ない、と言われてしまった。
本当になさそうだったので代わりに女性の客自身のことを教えてもらった。
よし、情報が増えた。
私は女性の客に情報が書いてある紙を渡した。
女性の客はお礼を言い、読み終わると出て行った。
客が知った情報は他人には言えないように仙術をかけている。
貴「次はいつ客が来るのかな」
頬杖をつき、ぼうっと窓から見える空を見上げた。
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とづる(プロフ) - 玉ねぎさん» ありがとうございます~！！頑張ります！ (5月8日 3時) (
レス) id: ea7d2cf57c (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 最近、原神始めましたがこの小説とても面白いです！続き楽しみにしてます！! (2023年3月11日 20時) (レス) @page27 id: 63841f5bbe (このIDを非表示/違反報告)
S･T(プロフ) - とづるさん» えぇ(^^)個人的には原神のムービーでガチ泣きしたのは雷電さんこと影ちゃんと夜蘭お姉様と魑君が中心の魔神任務です｡あれはマジで泣けました(*T^T) (2022年8月31日 21時) (レス) id: c7cf5077bd (このIDを非表示/違反報告)
とづる(プロフ) - S･Tさん» 似てますよね~！どちらも好きです…！ (2022年8月31日 21時) (レス) id: ea7d2cf57c (このIDを非表示/違反報告)
S･T(プロフ) - とづるさん» って事は稲妻の本編全て終わらしてるんですね(^^)一斗の伝説任務､あたしもマジで泣けました｡大輔とテウセル､純粋なとこも似てますよね(^^) (2022年8月31日 20時) (レス) id: c7cf5077bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とづる | 作成日時：2021年8月29日 23時
