怒らせてはいけない人 ページ10
『ふぁあぁ…ん〜……今何、時…っだぁぁ！！！！』
時計は8時18分を指していた。どういうことかって？
大寝坊だよ。
本日の集合時間は8時30分。
『やっちまったぁあ！』
音速でパンをオーブンにセットしてクローゼットを壊れる勢いで開ける。目の前にあった服をテキトーに着て、顔を洗って髪まとめて…えぇと、櫛…櫛は！？
『こういうときに限ってないんだから！……あ、いつもか』
自分のずぼらな性格を呪うよ…
8時24分。
頑張れば間に合わないこともない時間
丁度パンがこんがり焼き上がる音が聞こえた
『間に合う…！』
いざ猛ダッシュ！パンくわえて走るとか少女漫画のテンプレじゃーんいっそ出会ったことねぇタイプの少女漫画じゃーん
…ふざけてる場合じゃないんだった
『うおらぁぁぁあ！！！セーーフ！！！』
まだ8時28分。よくやった私…！
オクタン｢よぉ新入り！良い走りしてんな！｣
『あ、オクタンさん…ですよね？おはようございます！いやぁ、寝坊しちゃいまして…』
オクタン｢俺もなんだよ…毎回アジャイに絞られるんだ…おっかねぇぞ…お前、名前は？｣
『Aといいます！』
オクタン｢Aか、よろしくな！あ、敬語はやめてくれ、むずがゆくてたまんねぇ｣
『っふふ、分かった！よろしくね、オクタン』
オクタン｢おうよ！｣
差し出された手をしっかりと掴んで握手をした
この頼りがいのある綺麗な手！たまらんですなぁ……
オクタン｢っ…！｣
『ど、どうかした？』
なんか気に障ることしたかな？
オクタン｢あー…その、よ｣
『うん？』
オクタン｢ま、前は…閉めた方が、良いんじゃねぇ…のか？｣
『うん…ん？え！？』
自分の服を見直すと
なんと胸元がちゃんと締まっていない
『ぎゃぁぁあ！ちょ、なんでもっと早く教えてくれないわけ！？』
オクタン｢はぁ！？俺だって今気付いたんだよ！｣
『普通もっと早く気付くでしょ！』
ギャーギャー言ってたら集合室から謎の圧が。
あ、あれぇー、開閉音がｺﾞｺﾞｺﾞｯて聞こえるんだけどそんな重厚な扉だったかなぁー
『なんかドアの隙間から溢れ出てるオーラが魔王くらいやばいんだけど気のせいだよね？ね？』
オクタン｢これは…やべぇぞ…覚悟しろよA…｣
ライフライン｢…そこで何してるんだい？｣
時計を見ると8時33分をさしていた。
｢『あっ』｣
ライフライン｢説明して貰おうか？｣
死んだなこれ
この後、2人してみっちり怒られました。
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かぼちゃ(プロフ) - 真夜さん» 真夜様、とても嬉しいコメントをありがとうございます！歓喜して頂けるとは…！感謝しかありません！拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします！ (2020年11月10日 20時) (
レス) id: 3189cdcc7b (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - こんにちは！いつも更新を楽しみ読ませていただいてます(^^)レイスが好きなのですがなかなか書き手の方がいらっしゃらなくて、かぼちゃ様の作品を見つけて歓喜しました…！これからも楽しみに読ませて頂きます(*^^)v素敵な作品ありがとうございます！ (2020年11月10日 17時) (レス) id: c3ed1a5107 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぼちゃ | 作成日時：2020年4月13日 17時
