＿＿ Love weather.9 ページ9
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＿＿ 部活中。
今日のメニューは、いつもに増して厳しくて、指導してくる顧問も 追い込みをかけてきた。
試合まで残り僅かだから。
ここから一気にレベルを上げていかないと、
他の強豪校に勝てないだろうし。
…それにしても、今日は本当に一段と厳しいな。
滴る汗をタオルで拭きながら、
突き指のテーピングを やり直す。
なかなか上手く出来ないな、と思っていると…
“ 貸して ” と手が取られた。
腕を伝って顔を見上げると、不器用な私が面白かったのか 少し微笑み気味の顔をしている優太がいた。
優太「 こういうとこは不器用だよな 」
『 何それ、仕方ないじゃん、出来ないんだもん 』
優太「 仕方ないって…
出来ねぇなら頼めばいーのに 」
『 頼むくらいなら自分でやる 』
見栄を張るようにそう言うと 優太は鼻で笑う。
そしてテーピングが終わった手を離して、“ あんま強がってんなよ ” と笑って、私の頭を撫でた。
その感覚に、朝の事を思い出す。
…別に、決して優太が重なって見えた訳じゃない。
でも…
何故か 永瀬さんが浮かんだ。
そう言えば永瀬さんも、テーピング上手だったな。
どこで覚えたんだろ。
地味に器用な優太が巻いてくれたテーピングを じｯ と見て、永瀬さんの事を間接的に考えた。
もしかして、私…
.
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＿＿ ﾋﾟｨｨｨｯ…
笛の音が聞こえて、我に返る。
いつの間にか片付けられていた救急箱を、部室の戸棚に返して 部員の集まってる所に向かう。
何を考えてるんだ、自分。
今は大会に向けてバスケに集中しないと。
顧問が次のメニューの指示をして、
キャプテンを中心に それぞれ練習を行う。
痛む指を上手く庇いながらパス練習やシュート練習、走り込み等 キツいメニューもこなしていく。
空気が冷たくて肺が痛い。
息苦しかった。
でも、今はそれが、凄く気持ち良かった。
必死になれている、
そう感じた。
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＿＿ Love weather.10→←＿＿ Love weather.8
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あぐた。(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます。afterstoryは今、下書きをしておりますので、しばしお待ちください！ (2020年1月28日 22時) (
レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと付き合った2人のラブラブなafterstoryも気になります！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - 箱推しティアラさん» コメントありがとうございます。更新、頑張ります！ (2020年1月25日 1時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ(プロフ) - おもしろいし、この作品好きです！読みやすいですよ。更新頑張ってください！ (2020年1月25日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます。ただ書いているだけで全然語彙力や文章力が無いので…そのように褒めて頂ける事、とても光栄です！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぐた。 | 作成日時：2020年1月19日 19時
