＿＿ Love weather.34 ページ34
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微かな音が、空気を揺らす。
夕日を浴びて、やけに妖艶に微笑む永瀬さんは…
今まで見た事ないくらいに魅力的で。
まだこんな空気を経験した事のない身体は、すっかり骨抜きにされてしまい、今にも溶けそうだった。
『 バスケ、続けますね 』
ポツリと呟くと、握られた手の力が強まる。
廉「 ほんま？ 」
『 はい 』
心配そうに覗いた目に、返事を返す。
『 次は勝つ所、見せますね 』
そう言って見せれば “ 楽しみにしとるわ ” なんて、心の底から幸せが伝わる笑みを浮かべた。
私この時、決断した。
永瀬さんにトロフィーを見せるんだって。
彼がこんなにも私の事を応援してくれているなんて知らなかったけれど、知ってしまった以上は…
期待に応えたかった。
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“ ところで ”
廉「 Aも俺の事、好きって事でええ？ 」
不意に聞いてくるものだから
つい咳き込んでしまう。
『 きゅ、急に何聞いてくるんですかｯ！ 』
廉「 だって、両思いなんやったら付き合いたいし。
二人でデートとかしたいもん」
唇を尖らせて、文句を言う。
その仕草でさえも、可愛く見える私は重症だ。
『 …むー、もー…ｯ…好きですよっ！ 』
廉「 うん、知っとる 笑 」
やけくそになって叫んでみれば、
余裕そうに悪戯笑みを零した永瀬さん。
どうやら彼は一枚上手で、からかい上手みたい。
『 もー、言いません 』
廉「 え、待って！もっかい言って！ 」
『 嫌ですー 』
そんなぁ〜、と悲しそうに眉尻を下げる。
凄く幸福的だった。
保健室に流れる暖房の空気も、窓から入り込む風の冷気も、どれも気にならないくらいに。
ただ目の前にいる彼だけだった。
“ 最初のデートはバスケの試合やな〜 ”
なんて呑気に言っている永瀬さんに、
“ 永瀬さんって、そういう所抜けてますよね ”
と言ってみた。
すると、壮麗な眼光を私の方に向けて、
廉「 廉って呼んでーや 」
確信犯のように にｯ と口角を吊り上げた。
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あぐた。(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます。afterstoryは今、下書きをしておりますので、しばしお待ちください！ (2020年1月28日 22時) (
レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと付き合った2人のラブラブなafterstoryも気になります！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - 箱推しティアラさん» コメントありがとうございます。更新、頑張ります！ (2020年1月25日 1時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ(プロフ) - おもしろいし、この作品好きです！読みやすいですよ。更新頑張ってください！ (2020年1月25日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます。ただ書いているだけで全然語彙力や文章力が無いので…そのように褒めて頂ける事、とても光栄です！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぐた。 | 作成日時：2020年1月19日 19時
