＿＿ Love weather.31 ページ31
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ドアもノックせず、保健室に滑り込む。
急にドアが開いたからか、
窓際のカーテンが ふわｯ と宙を舞った。
そこに…
人影が見える。
『 永瀬さん、…ごめんなさいｯ、私… 』
大会後、初めてだった。
こちらを振り向いた永瀬さんが
澄んだ瞳で私の事をしっかりと捉える。
そして、あたかも何も無かったかのように微笑み…
廉「 いらっしゃい 」
と言ってくれた。
まるで私の心を見透かすかの様な鋭くも柔らかい視線に、永瀬さんらしさを感じて安心する。
廉「 Aちゃん、こっち来て 」
窓際から手を招きをする永瀬さんの元に行く。
“ ここから体育館が見えるん知っとった？ ”
絶妙な角度を指さして
そんな事を言う。
その方向を見てみると、ほんの隙間から
私がいつも練習をしている体育館が見えた。
廉「 頑張っとるなぁって、
いつも見とったんよ 」
『 いつも、って…バスケ部の事をですか？ 』
物寂しい目で体育館を見つめたまま、
首を横に振る。
“ Aちゃんの事 ”
予想だにしない言葉が返っていて、肝を冷やす。
つい戸惑った声が漏れてしまった。
…それってつまりは…永瀬さんは、ずっと私の事をこの窓から見てたって事になるんだけど…
そんな事ってある？
少し照れくさそうに、はにかむ永瀬さん。
その小さな動きにさえも、
私の鼓動は激しく音を立てた。
『 いつから、…ですか？ 』
廉「 んー…一年前、くらいかな 」
一年前…そんな前の事、ほとんど覚えてないから 永瀬さんと接点があったかどうか分からない。
でも、彼の視線が私の方を向いた時、
どうしようもなく彼の事が愛おしくなった。
廉「 なんかなぁ…目が離せんかったんよ 」
向いていたはずの視線は、
いつの間にか また体育館に逸らされていて。
“ 永瀬さん？ ”
そう声を掛けようとした時に、外から風が吹いて カーテンごと 永瀬さんの周りを通り過ぎた。
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あぐた。(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます。afterstoryは今、下書きをしておりますので、しばしお待ちください！ (2020年1月28日 22時) (
レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます！やっと付き合った2人のラブラブなafterstoryも気になります！ (2020年1月28日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - 箱推しティアラさん» コメントありがとうございます。更新、頑張ります！ (2020年1月25日 1時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
箱推しティアラ(プロフ) - おもしろいし、この作品好きです！読みやすいですよ。更新頑張ってください！ (2020年1月25日 0時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
あぐた。(プロフ) - さちままさん» コメントありがとうございます。ただ書いているだけで全然語彙力や文章力が無いので…そのように褒めて頂ける事、とても光栄です！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: b86c6074bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぐた。 | 作成日時：2020年1月19日 19時
