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あ「涼介君…。」
涼「ん?」
あ「答えたくなかったら良いんですけど…。」
涼「なに。」
ベッドに横たわったまま、端に座る涼介君に声をかけた。
最初は背中を向けて携帯をいじっていたけど
答えたくなかったら、って言うと振り返って目を見て聞いてくる。
あ「……もし、もしですよ。陛下が許しを出さなかったらどうしますか。」
涼「…。」
あ「まだ前の話し合いから時間が経ってないのは分かってます。…でも、やっぱり不安なんです。」
陛下を、涼介君の実の父親を悪く言うつもりはない。悪う思うつもりもない。
けど、もしも涼介君達と引き離されたらって考えると怖くて仕方ない。
陛下が私をどう思っているかも良く分からないけど、きっと良くは思ってないはずだし
涼介君が国を継ぐのに私はどちらかと言えば、" いらない " ものになる。
あ「…私、涼介君と離れたくないです…。」
私の人生に涼介君達が居なくなるなんて考えられない。考えたくない。
あ「……ごめんなさい。こんな格好で、こんなタイミングで話すことじゃなかったですね。」
考えただけで怖くなって声が震えた。
涙が出そうになったから、慌てて話をやめて顔を伏せた。
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涼「…不安にさせてごめんな。」
あ「ッ…。」
涼「でも大丈夫。俺は絶対にAから離れないから。」
優しく耳に響く涼介君の声が余計に涙を誘う。
シーツ越しに抱き締められて、少し高い涼介君の体温が私の肌に教えてくれた。
涼「…伝わらないよな。」
そう言った涼介君の言葉に首を振るけど、内心 安心は出来てない。
涼「A、こっち見て。」
あ「…。」
涼「__…泣かせてごめん。」
振り向くと同時に涙が零れる。
それを見た涼介君は、優しく涙を拭ってくれて
何も言葉を発さずに、ただ泣く私をずっと抱き締めてくれた。
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あ「……最悪だ。」
行為の疲れに加えて、泣き疲れでいつの間にか眠っていたらしい。
涼介君も隣で寝てるけど、まだ起きそうにない。
起こさないようにシーツをかけて、着替えて静かに部屋を出た。
あ「…なんであんな事言っちゃったんだろ。」
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あちゃん(プロフ) - 一話から何回も読ませてもらってます!こんなに好きな作品に出会えたのは初めてで何回も読ませてもらってます!終わりに向かっていくのはとても寂しいですが主様のペースで更新頑張ってください!とても応援してます! (2021年11月17日 0時) (レス) @page50 id: 6556ee0ca9 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - ♪くるすけ♪さん» 全然大丈夫です!頑張ってください! (2021年9月10日 8時) (レス) id: 26e2860a94 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 最初からずっと読ませてもらってます!今回の内容もある意味良くて続編気になります待ってます! (2021年9月8日 10時) (レス) id: 72ac1295a3 (このIDを非表示/違反報告)
♪くるすけ♪(プロフ) - かふぇんさん» ありがとうございます! すみません、今気付きました(´;ω;`) 次の更新で直しておきます! (2021年9月7日 23時) (レス) id: 7871b290ea (このIDを非表示/違反報告)
かふぇん(プロフ) - いつも楽しみにしてます!あと、1536からいきなり1637になってますけど、、 (2021年9月7日 19時) (レス) id: eba823519b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪くるすけ♪ | 作成日時:2021年3月22日 12時